サッカー天皇杯で柏が37年ぶりの優勝
サッカーの第92回天皇杯の決勝が1日開催され、J1の柏レイソルがガンバ大阪を1−0で破り、前身の日立製作所時代の第55回大会以来、37年ぶりの優勝を果たした。柏はこれで2年連続2度目となるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の出場権も獲得した。柏は天皇杯の決勝ではG大阪に第88回大会で0−1で敗れており、4年ぶりにその雪辱を果たした格好だ。
柏はJ1最終節の退場処分で3試合の出場停止を受けていたレアンドロ・ドミンゲス、累積警告で準決勝を出場停止となっていた茨田陽生、橋下和の3選手の出場停止が解け、G大阪もポイントゲッターのレアンドロが準決勝の出場停止が解け先発出場。
立ち上がりからG大阪がボールをキープ。細かいパスをつなぎチャンスをうかがうが、なかなかシュートへはつなげられない。前半8分には右サイドで得たコーナーキックからレアンドロがゴールネットを揺らしたが、オフサイドで幻の先制点に。レアンドロの見せ場は結局この場面だけだった。
押し込まれる場面が目立つ柏だったがネルシーニョ監督の素早い決断が功を奏す。前半32分、MF水野を下げFW田中を投入。その2分後、トップ下に下がったFW澤が強烈なミドルシュート。G大阪のGK武田の好セーブで得点はならなかったものの、コーナーキックを獲得。ジョルジ・ワグネルのカーブのかかったCKをDF渡部がドンピシャのヘディングで合わせ、35分に先制点をあげた。
1点を追うG大阪は後半10分に家長、14分に佐々木を投入し、攻撃陣を厚くする。しかし長くボールを保持し、一見主導権を握っているようには見えるものの、決定機では攻撃の枚数が足りず、引いて守りを固めた柏を最後まで崩せなかった。
試合後、G大阪は松波監督の退任と長谷川健太氏の監督就任を発表した。