UFC JAPAN 2013 3月3日・さいたまスーパーアリーナ
世界最高峰の総合格闘技が今年も日本にやってくる——。『UFC JAPAN 2013』が3月3日、さいたまスーパーアリーナで開催される。昨年は約11年ぶりの日本上陸、ともに日本初登場となるフランク・エドガーとベンソン・ヘンダーソンによるUFC世界ライト級選手権試合、五味隆典、岡見勇信、秋山成勲、山本“KID”徳郁といった日本人ファイターの参戦で話題を呼び、会場は超満員。本場アメリカの雰囲気をそのまま持ち込んだ演出も相まって熱狂の渦に包まれた。それから1年、すっかりお預けを食らわされたとあってファンの期待は最高潮に達している。そんな「UFC JAPAN 2013」の見どころを探る。
今年のメーンはヴァンダレイ・シウバvsブライアン・スタンのライトヘビー級ワンマッチ。シウバといえばPRIDE時代、桜庭和志と数々の名勝負を繰り広げた日本でもおなじみのファイターだ。PRIDEの崩壊後、戦いの場をUFCに移したシウバは約6年ぶりの日本での試合となる。PRIDEでの戦いで総合格闘技界における名声を得たシウバにとって日本は特別な場所。かねてから「最後は日本で戦いたい」という希望を持っていたシウバ。正式にコメントされたわけではないものの、格闘技雑誌などでのインタビューでは近い将来の「引退」を示唆する発言もあった。どちらにしても日本でのラストマッチとなることが濃厚で、かつてシウバのファイトに熱狂したファンにとっては見逃せない試合となる。
日本の総合格闘技界の一番の人気者といっても過言ではないのが五味隆典。その拳でKO勝ちの山を築き、日本の格闘技ブームの先陣を切ってきた。そして2010年にUFCに参戦。慣れないオクタゴンの戦いなどから黒星が先行した時期もあったが、昨年の日本大会の光岡映二、11月のマック・ダンジグと2連勝し、本来の姿を取り戻してきた。
昨年、光岡をTKOで下した瞬間、さいたまスーパーアリーナは割れんばかりの大声援に包まれた。五味がスカっと勝ってくれさえすれば、帰り道はハッピーな気分になれるという存在なだけに、今年も昨年の熱狂を再現してもらいたいところだ。
やはり気になるのは日本人選手の活躍。岡見勇信はUFCに参戦する日本人の中でも実績は群を抜く。2011年には絶対王者ともいえる存在のアンデウソン・シウバの王座に挑戦。惜しくも敗れたが、いまだにミドル級のトップ戦線のファイターであることは間違いない。日本が世界に誇るファイターだ。
日本人選手が気になる!!
UFC初参戦となる廣田瑞人は戦極、DEEPでベルトを獲得するなど、国内ではライト級のトップファイター。今回は階級をフェザーに下げてのUFC初参戦。米国でペイパービュー放送されるメインカードに起用されるなど評価は高く、ここで勝利を収めて一気にトップ戦線に殴りこみたいところだ。
UFCは今やアメリカではMLB、NFL、NBAといったメジャースポーツと肩を並べるほどの人気を誇る。個性あふれるファイターがしのぎを削る緊張感のある戦いとエンターテインメントの本場・アメリカ直輸入の演出に触れれば、その面白さが分かるはず。3月3日はさいたまスーパーアリーナで一気に盛り上がろう。
(3月3日 さいたまスーパーアリーナ)
〈ウェルター級3ラウンド〉
マルセロ・ギマラエス vs. イム・ヒョンギュ
〈バンタム級3ラウンド〉
アレックス・キャセレス vs. カン・ギュンホ
〈ライト級3ラウンド〉
クリスチアーノ・マルセロ vs. 徳留 一樹
〈バンタム級3ラウンド〉
水垣 偉弥 vs. ブライアン・キャラウェイ
〈ミドル級3ラウンド〉
福田 力 vs. ブラッド・タヴァレス
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〈ウェルター級3ラウンド〉
キム・ドンヒョン vs. シアー・バハドゥルザダ
〈フェザー級3ラウンド〉
廣田 瑞人 vs. ハニ・ヤヒーラ
〈ミドル級3ラウンド〉
岡見 勇信 vs. ヘクター・ロンバード
〈ライト級3ラウンド〉
五味 隆典 vs. ディエゴ・サンチェス
〈ヘビー級3ラウンド〉
マーク・ハント vs. ステファン・ストルーブ
〈ライトヘビー級5ラウンド〉
ヴァンダレイ・シウバ vs. ブライアン・スタン