『UFC JAPAN 2013』岡見が日本初勝利 五味は不運な判定負け

『UFC JAPAN 2013』(3日、さいたまスーパーアリーナ)には今年は6人の日本人選手が参戦。激闘を繰り広げた。UFCに参戦する日本人選手の中で一番の実績を誇る岡見勇信はヘクター・ロンバードと対戦した。
 昨年の日本大会では2Rまで完璧に試合を進めながら、3Rにまさかの逆転KO負け。今年は必勝を期しての参戦だ。試合は1、2Rと岡見がロンバードの打撃を完封し、グラウンドでポイントを稼ぐ。しかし3Rになって後がないロンバードのフックを顔面に浴び、一気に試合は緊張感が高まった。「まさか昨年の二の舞いでは…?」との空気が漂った会場は大“岡見コール”。その声援を受けた岡見はなんとか3Rをしのぎ切り、2-1の判定で勝利を収めた。
 

NULL
 一方、五味隆典はディエゴ・サンチェスに2-1の判定で敗れ、UFCでの戦績が3勝4敗と黒星が先行してしまった。
 試合はともに決め手を欠くまま判定へ。五味は1Rにテイクダウンを許したものの、2Rではボディーブローを効果的に決め、3Rでも打撃でリードを奪っていたと見られていた。UFCのデイナ・ホワイト社長もツイッターで「ばかげた判定だ」とつぶやいたように、不運な結果となってしまった。
 昨年の日本大会で不可解な判定で涙をのんだ水垣偉弥は今年も2-1の際どい判定となったが勝利を収め、マット上で号泣。2年越しの勝利に、インタビュー中、退場時も涙が止まらなかった。
 UFC初参戦の徳留一樹は3-0の判定でクリスチアーノ・マルセロを破り初陣を飾ったが、廣田瑞人はハニ・ヤヒーラのグラウンドテクニックに、得意の打撃を封じられ、3-0の判定で敗れた。昨年の日本大会でUFC初勝利をあげた福田力はブラッド・タヴァレスに0-3で大差の判定負けを喫した。