2020年に東京五輪開催 支持率70% IOC調査 

 東京招致委員会は5日、国際オリンピック委員会(IOC)が調査した2020年夏季五輪の東京開催の支持率が、東京で70%、全国(東京以外)で67%に達したと発表した。昨年5月にIOCが公表した支持率47%から大幅アップし、招致委が目標としていた70%を達成した。 ロンドンは支持率68%で招致に成功しており、今回の結果で東京での五輪開催実現に大きく一歩近づいた。

 同日夜に行われた記者会見で、東京を訪問中のIOC評価委員会から報告を受けたことを明らかにした武田恒和招致委理事長は「大変感謝している」と感想を述べると、ロンドン五輪での日本選手の活躍、今後の活躍への期待などが支持率の押し上げたと分析した。

 猪瀬直樹都知事は「招致活動において最低限のラインはクリアしたと思う。成熟都市において今回の支持率は、100パーセントに近いものと思う」。また、「今後、更に招致気運の醸成に努め、心のデフレを取り払うためオリンピック・パラリンピック開催を勝ち取るよう万全の体制で臨みたい」とコメントを寄せた。

 昨年5月のIOC調査では、同じ候補都市であるマドリードとトルコは70%を超える支持率があり、東京は支持率上昇が重要な課題となっていた。

 IOC評価委員会による4日間の視察も折り返し。6日もプレゼンテーションや会場の視察が行われる。