3・16修斗 扇久保vs堀口の世界フェザー級戦に注目

 プロフェッショナル修斗公式戦(3月16日・水道橋・後楽園ホール)で、王者・扇久保博正に堀口恭司(顔写真)が挑戦する注目の「世界フェザー級チャンピオンシップ」、矢地祐介の初防衛戦となる「環太平洋ライト級チャンピオンシップ」(挑戦者・星野勇二)のダブルチャンピオンシップが行われる。

 1月の大会で佐々木憂流迦が環太平洋のベルトを巻いた。堀口、佐々木と激闘を繰り広げた井上学も虎視眈々とチャンスをうかがっており、いまフェザー級戦線は最高の盛り上がりを見せている。

 扇久保は昨年5月に岡嵜康悦を破り王座に就いて以来、10カ月ぶりの試合。この間に堀口を中心に勢力図が大きく変わった。初防衛戦にして最強のチャレンジャーを迎え撃つことになるが、王者の貫禄で返り討ちにすることができるのか…。試合は打撃なら堀口、グラウンドなら扇久保。ただ堀口は井上、徹肌ィ朗といった寝業師を撃破しており、扇久保も簡単にはグラウンドに引きずり込むことはできない。果たしてどんな勝負が繰り広げられるのか。

 この日は宇野薫が昨年9月の石渡伸太郎戦以来の参戦を果たす。その石渡戦では敗れはしたものの、修斗史に残る激闘を繰り広げ、健在ぶりをアピールした。対戦相手のパク・ドンキュはプロボクシングで3戦3勝、総合格闘技でも8戦7勝1分といまだ負けなしの強豪。世界進出を目論むパクにとって宇野の首は格好の獲物だ。修斗復帰2戦目の宇野は今回は結果が望まれるだけに、取りこぼしは許されない。

 このほかにも注目カードが目白押し。ライト級の実力者・冨樫健一郎と昨年度新人王でMVPを獲得した榊真嗣による一戦は、2連敗中の冨樫にとっては生き残りをかけた一戦となる。また個性的な寝技で人気の門脇英基が約2年ぶりの参戦を果たす。