監督初挑戦!『カルテット!人生のオペラハウス』4月19日公開 ダスティン・ホフマン初メガホン!

 名優ダスティン・ホフマンが、満を持して初監督に挑戦した注目作『カルテット!人生のオペラハウス』を引っさげ、公式では21年ぶりとなる来日を果たした。

 同作は、引退した音楽家たちのための施設で穏やかに暮らしていた伝説的歌手たちが、施設の存続のため奮闘するという、極上の音楽に彩られた人生賛歌。本年度、第70回ゴールデン・グローブ賞で、名女優マギー・スミスが主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)にノミネートされ話題となった。

 8日には、映画にちなんだ『歌う! ジャパンプレミア』が盛大に行われた。平均年齢77.4歳のシニア合唱団・ムジカおさらぎ100名による『乾杯の歌』、日本を代表するソプラノオペラ歌手・中丸三千繪による『歌に生き、恋に生き』と、映画で使用された曲が披露されると、ホフマン監督は「アリガトー!」と大感激。

「舞台袖でみなさんの歌を聴かせていただきましたが、ちょっと悲しくなったことが1つ。みなさんの中で一番歳をとっているのが僕だということに気がついたことです(笑)」と笑いを誘った監督だが、今回の初監督について「昔から監督には興味があったのですが、少し勇気がなかったというか、恐怖感もありましたし、なかなかチャンスもありませんでした」と心境を告白。「今回、監督の誘いがあったとき正直迷ったんですが、妻から“監督しなかったら離婚する”と言われて(笑)。それで僕も“作品が失敗したら君と離婚するよ”と返したんです(笑)」とユーモアたっぷりに語りながらも「僕は実際のミュージシャンたちを起用したいと思い、話を聞いたら、彼らはまだ現役で歌えるのにこの20年間、仕事がないというのです。日本では違うかもしれませんが、西洋やアメリカでは年老いた人に仕事を与えない風潮があるのかもしれません。彼らは喜んで出演してくれて、長時間の撮影にも付き合ってくれた。お互いに、素晴らしいギフトを贈り合えたんです」と明かし、思わず感涙する一幕もあった。

 映画は4月19日(金)よりTOHOシネマズシャンテ他にて公開。