苦労人が涙のGI初勝利

 中央競馬(JRA)の3歳のマイル王決定戦、第18回NHKマイルカップ(GI)は5日、府中の東京競馬場で行われ、マイネルホウオウ(柴田大知騎乗)が1分32秒7で優勝した。柴田はG㈵初勝利。

 柴田大は競馬学校12期生で1996年にデビュー。同期には福永祐一、和田竜二といった関西を代表するジョッキーや、JRA史上初の女性ジョッキーが3人おり「花の12期生」と注目を集めた世代。柴田大自身もJRA所属同士では初となる双子ジョッキーで話題となった。

 デビュー後は順調に勝ち星を重ねたが、2003年以降、長く低迷。1勝もできない年もあり、一時は引退も考えた苦労人。2011年から徐々に勝ち星を積み重ね、この日ついに初のG㈵勝利を収めた。

 レース確定直後のインタビューでは「ごめんなさい…。よく覚えてないです…。本当にうれしいです…」と涙を流した。