まだまだ健在! アーツの逆転KO勝ちに会場熱狂

 K−1で日本のファンにもおなじみのピーター・アーツとジェロム・レ・バンナがともに勝利を収め、健在ぶりを見せつけた。

 スーパーファイトでジャマール・ベン・サディックと対戦したアーツ。サディックは1R開始からフックを振り回して突進。その勢いにやや押され気味のアーツは左フックでダウンを喫してしまう。右目上をカットしドクターチェックも入り、会場はなにやら不穏な空気に。なおも圧倒的なパワーで突進するサディックをなんとかさばくアーツだが、劣勢は否めない。しかし2R開始早々、アーツが右ストレートでダウンを奪う。立ち上がったサディックも反撃し、ヘビー級のド迫力の打ち合いに会場は騒然。またもやドクターチェックを受けたアーツだが、再開直後、コーナーに追い詰め右ストレートでダウンを奪う。サディックはバックブローを見せるなど必死の反撃を見せるがアーツは組みつくと顔面にヒザを打ち込み3度目のダウンを奪いTKO勝ち。決勝を前に会場を完全に温めた。

 バンナは昨年大晦日で対戦したKOICHIを迎え撃つ。両者ともなかなか距離が遠い展開が続くが、ジリジリと距離を詰めたバンナは重い左ミドル、パンチでペースを握る。2R以降も前に出るのはバンナ。カウンターを合わせるKOICHIだが、バンナは右フックからの左ミドル、左右のフックでKO寸前に追い込む。3Rとも5人の判定が10−9でバンナにつける完全なる判定勝利でKOICHIを返り討ちにした。