常にサッカー界の話題の中心だったベッカム
サッカーの枠を越えるスーパースターといっても過言ではない、デービッド・ベッカムが今季限りで引退する。
ベッカムはマンチェスター・ユナイテッドで1993年にプロ契約を結んで以降、レアル・マドリード、ロサンゼルス・ギャラクシー、ACミラン、パリ・サンジェルマンと5つのチームでプレーし、多くのタイトルを獲得した。
またイングランド代表としてもワールドカップに3大会出場。1998年のフランス大会では決勝トーナメント1回戦のアルゼンチン戦でシメオネに報復攻撃を加え退場。チームも敗れたことから多くの非難を浴びた。しばらくはメディアやサポーターとの対立が続き、ブーイングを浴びせたサポーターに中指を立てるといった事件も起こした。
しかし2000年に代表キャプテンに就くと、2002年の日韓大会ではキャプテンとしてチームをまとめ、ベスト8に終わったものの、その華麗なるプレーで日本のサポーターの目をくぎ付けにした。2006年のドイツ大会では途中で体調を崩し満足なプレーができず準々決勝で敗退。翌日に代表キャプテンを辞任した。
若さゆえの暴走で「愚か者」ともいわれた時代もあったが、結局フィールドプレイヤーとしては歴代1位の代表115キャップ、59試合でキャプテンを務めるという偉業を成し遂げた。