カンヌ国際映画祭 福山雅治 大絶賛に「男泣きでした」
第66回カンヌ国際映画祭が行われ、そのコンペティション部門に出品された、福山雅治主演の『そして父になる』(是枝裕和監督、10月5日公開)、公開中の『藁の楯(わらのたて)』(三池崇史監督)が現地でスタンディングオベーションで絶賛された。
初カンヌとなった福山は、18日夜(日本時間19日未明)の公式上映で、男泣き。鳴りやまない拍手と「ブラボー!!」の声のなか、何度も涙をぬぐった。興奮冷めやらぬ様子で取材に対応した福山は、スタンディングオベーションを「あんまり覚えていないです」と夢心地。「大変感動しました。『是枝さん、良かったですね』という思いがこみ上げてきて…男泣きでしたね」と、語った。
翌19日に発表された洋画雑誌「SCREEN」の星取表では、4点満点中2.5点で、まずまずの評価。同誌では、厳格な父親を演じた福山が劇中で徐々に優しくなっていく姿や、是枝監督の子供を輝かせる演出を称賛した。
映画は、6年間育てた息子が出生時に取り違えられていたことが判明した男を軸に「親子とは何か」を問う人間ドラマ。11日に膵臓(すいぞう)がんのため亡くなった俳優、夏八木勲さん(享年73)の最後の映画でもある。