夏先取りの猛暑のなか 夏野菜とさつまいもを植え付ける

千葉県市原市の体験型農園「Farming Garden in 生命の森リゾート」で今年2回目のファーミングイベントが5月26日に行われた。当日は夏を先取りしたような好天に多くの参加者が詰めかけた。

 この日の作業は各々の畑の手入れをした後に夏野菜を、共有のみんなのイベント畑にはさつまいもを植えつけた。

 畑によっては前回までに植えていて、育っている野菜を収穫。そしていよいよ夏野菜の植えつけに。用意された枝豆、トマト、バジル、八頭(里芋)、ししとう、さつまいも、アスパラといった野菜の苗を植え付けるのだが、ここで注意ポイントがひとつ。

 トマト、じゃがいも、なすといった同じ科目のものを続けて植えると、作物に病気や栄養障害が発生する「連作障害」という現象が起こる可能性が高いのだそうだ。それを防ぐために広い畑を持つ大きな農家では、同じ土地に別の科目の農作物を何年かに1回のサイクルで植えていく「輪作」という方法をとっている。また土壌改良剤を入れて防ぐという手段もあるらしい。
 しかしファーミングのような小さな畑ではそこまで大それたことはできない。なので、その畑に以前に何を植えたのかということをしっかり覚えておかなければならない。ついつい自分の好きな野菜ばかりを植えたくなるものだが、そこはぐっと我慢が必要なのだ。

 イベント畑ではさつまいもの植え付けが始まる。最初に畝を作るのは他の作物と一緒。さつまいもは横に根や葉が広がるから50センチほど間隔を広げて植える。植えたばかりの畑は苗がポツンポツンとちょっと寂しい感じだが、育った時には畑は緑でいっぱいになる。

 この日はトラクターを運転するのがちょっとしたトレンド!?になっていたようで、何人かが初めての“トラクター体験”に一喜一憂する場面も。

 作業が終わって、待ってましたの昼食は「焼きおにぎりと具だくさんお味噌汁とニンニクの芽を使った肉料理」。片面に特製の味噌を塗ったおにぎりをバーベキュー形式で炭火で焼く。それをひっくり返して味噌の焼ける匂いがあたりに充満すると、もうみんな居ても立ってもいられない!? バーベキューグリルの回りに集まって今か今かと焼きおにぎりが出来上がるのを待つのだった。