「2013年上半期ヒット商品ベスト30」にみる 注目のデジタルトレンド
毎年、年間を通じてヒットした商品をランキングで誌面発表している「日経トレンディ」が「2013年上半期ヒット商品」を発表。創刊以来、年間ランキングのみの発表だったが、今年はアベノミクスで消費心理が変化し、ブレイクした商品が多かったということで、上半期のランキングも設けられた。ベスト30の中には、デジタル関連グッズも5つ選出されているので、ランキングからデジタルトレンドを振り返ってみよう。
ベスト30のうち、デジタル関連は、ベストテンに4つ入っており、その中の2つは1位の「アベノミクス消費」に続き、2位と3位に選出されている。
まず2位の「パズル&ドラゴンズ」は、昨年の10月から利用者が急増、1300万ダウンロードを達成し、日本人の約10人に1人が遊ぶゲームになった。普段ゲームをやらない層にも受け入れられたことがビッグヒットにつながったという。3位の「Nexus7&iPad mini」は、「Kindle Fire」も合わせ、タブレット普及の起爆剤になった。昨年1年間の市場規模は前年比191%で、数年前のスマホと似た伸び方をしていることから、1〜2年後にはスマホ並みに、普及することが予想される。8位には「ブルートゥース機器」がランクイン。スマホ、タブレット市場が拡大したことが、大きく影響している。9位は「とびだせ どうぶつの森」。売上は386万本にのぼり、関連書籍も合計で140万部を突破したことも相乗効果となった。そして23位は「マウス型スキャナ MSC10」が選出。マウスとしても使える小型スキャナーは、その手軽さが人気。テレビで紹介されたことをきっかけにブレイクした。
上半期は、アベノミクスで消費の現場が元気になったのをきっかけに、高額商品が動き出したといわれている。しかしやみくもに消費するのではなく、堅実にいろいろな商品を吟味し、いいものは高くても買うという。また、安いものでも普段より少しリッチなもの、無駄だと避けてきた遊びアイテム、あるとうれしい便利アイテムも人気とか。
下半期、これらのアイテムはどうなっているのか。また、消費を刺激しライフスタイルを変化させてしまうような商品が登場するのか。今後もデジタルトレンドに注目だ。
1位=アベノミクス消費、2位=パズル&ドラゴンズ、3位=Nexus7&iPad mini、4位=林修(今でしょ!)、5位=フィリップス ノンフライヤー、6位=ゆるキャラ、7位=コンビニコーヒー、8位=ブルートゥース機器、9位=とびだせ どうぶつの森、10位=新宿三丁目、11位=テッド、12位=アレグラFX、13位=出雲・伊勢、14位=フルメーク ウォッシャブルベース、15位=クラウン、16位=アイカツ!、17位=ワン・ダイレクション、18位=歌舞伎座、19位=色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年、20位=鍋キューブ、21位=富士山、22位=〈ブレンディ〉スティック ティーハート、23位=マウス型スキャナ MSC10、24位=ティーマリアーズ ヘアカラーチョーク、25位=ナポリタン、26位=RTS/RTM、27位=ヘルシアコーヒー、28位=あまちゃん、29位=目元エステ EH‐SW50、30位=PM2.5対策グッズ