「オリビアにさよならを言うのは寂しいけど、十分にやったという気持ちもあるの」アナ・トーヴ
いつもシリアスで誠実。脚本を読みながら、オリビアはいつ笑うのかしらって思いながら演じていたわ。彼女にはいろんな問題が降りかかってくるんだけど、FBI捜査官という仕事もあって、相談する人もいない。孤立無援なの。そういうオリビアの姿に忠実であり続けることは、簡単じゃなかったわ」
大人気の海外ドラマシリーズ『FRINGE/フリンジ』でヒロインFBI捜査官オリビア・ダナムを演じた。『LOST』などを手掛けた、J.J.エイブラムスらによる作品で、アナ演じるオリビアやその仲間たちが不可解な事件の謎を解いていく、サスペンスドラマだ。
「この作品は、パラノーマル(超常的)だとか、スーパーナチュラル(超自然的)といった言葉で語られることが多いけど、私たちはそう思っていないの。現実離れしたファンタジーを作るつもりはなかった。不可解な現象については、すべて科学的根拠を敷いて作られているしね。それに私は、劇中で描かれたことは、すべて今あるもののもう一歩先、50年、100年後に起こるかもしれないこと、今存在しているものの、もう一歩先にあるものだと思ってるわ」
アナの好演もあって、全米はもちろん、ここ日本でも爆発的ヒット作に。今年のファイナル・シーズンを迎えるまで通算5シーズンが作られ、大成功を収めた。
「ずっと演じて来た役に、さよならを言うことは寂しいし、何かぽっかりと空いた気持ちもあるわ。でも、もう十分にやりきったという気持ちもあるの。このシリーズで、女優としても成長させてもらったし、白髪になるまで演技し続けて行くという初心を貫いていきたいです」
『FRINGE/フリンジ〈ファイナル・シーズン〉』ブルーレイ&DVDは、ワーナー・ホーム・ビデオから発売中。ファイナル・シーズンのコンプリートボックスはブルーレイ(3枚組)1万1800円、DVD(6枚組)9800円。全シーズンを収めたコンプリート・シリーズ(ブルーレイ22枚組・2万6800円)も発売中。