“人”– PEOPLE エドワード・スノーデン容疑者

亡命申請も受け入れる国はどこ!?

 米国家安全保障局(NSA)による個人情報収集活動などを暴露した米中央情報局(CIA)元職員、エドワード・スノーデン容疑者(30)。米国の対中ハッキング行為を香港紙に証言し、米司法当局により逮捕命令が出されている。

 スノーデン容疑者は6月30日、ロシアへの亡命を申請したが、2日になって亡命申請を取り下げた。

 ロシアのプーチン大統領は1日、亡命を受け入れる条件として「(同容疑者が)米国に損害を与えるような活動をやめなければならない」と求めており、この発言に反発して申請を撤回したとみられている。

 これまで21カ国に亡命を申請したといわれる同容疑者だが、すでに5カ国が受け入れを拒否するなど、申請は宙に浮いている。各国は身柄引き渡しを求める米国の暗黙の圧力に配慮した形だ。ただベネズエラのマドゥロ大統領は受け入れに前向きな声明を出すなど、一部には同容疑者への支持を示す国もある。