KEYWORD 2013.6.21〜2013.7.4
PC遠隔操作
神奈川、三重、大阪で4人が誤認逮捕された遠隔操作ウィルス事件。昨年7〜8月にかけて、国内外のサーバーに外部からウィルスを設置。パソコンに感染されたうえで、遠隔操作し、襲撃予告などをしていたという。6月28日、東京地検は「真犯人」片山祐輔被告を追起訴。今回の追起訴が最終となり、一連の事件捜査は終結した。ウイルス作成罪の立件は断念した。
同性婚
6月26日、米連邦最高裁は、婚姻を男女間で限定する連邦政府の「結婚防衛法」について違憲とする判決を下した。同法は1996年にクリントン大統領(当時)の署名で成立。同性婚を支持する立場のオバマ大統領は「最高裁判決を称賛したい」とコメントした。米国では12の州とワシントンで合法化されているが、この判決により各州の法整備に影響が出そうだ。
西武HD サーベラスの提案、否決
6月25日、西武ホールディングスの株主総会が開かれ、3分の1超の株を保有している米投資ファンド・サーベラスが8名の取締役選任を提案していたが、反対多数で否決。この対立劇は今回の株主総会が山場とされていたが、今後も経営への関与を求める可能性は残る。
偽妊娠
東京・上野動物園で妊娠が近いとみられていたジャイアントパンダ「シンシン」について、偽妊娠の可能性が高まった。中国の事例では交尾をしても3〜4割は妊娠に至らないという。5月下旬から妊娠の兆候は見られたため、同園では偽妊娠と確定はせずに、観察を続ける。7月2日には一般公開を約1カ月ぶりに再開した。
小泉光男県議
6月25日未明、岩手・大志田ダムの湖岸で小泉光男県議が倒れているのが発見された。小泉氏は6月初旬に県立病院を受診した際、番号で呼ばれたことに腹を立て、「ここは刑務所か!」「会計をすっぽかして帰ったものの腹の虫は収まりません」などと書き込んだことで自身のブログが炎上。二戸署は自殺の可能性もあるとして死因を調べている。
少子化対策白書
政府が平成25年版を閣議決定。雇用環境の悪化で子育て世代の所得が低いことが晩婚化や晩産化につながっているとして、若い世代に広がる雇用不安や厳しい労働環境などへの支援策が重要とした。初産の平均年齢は2年前に30.1歳と初めて30歳を超え、昭和55年より3.7歳上がっている。
みなし否決
衆院通過から60日以内に参院で採決されなかった場合、参院で否決されたとする「みなし否決(憲法54条)」が適用される。衆院選の「一票の格差」問題をうけ、4月23日に「0増5減」区割り改定法は衆院を通過。その後、野党側から並行審議の要求などがあり、60日目の6月21日までに審議入りができなかった。5年ぶりの出来事。
3Dプリンター
安倍政権が掲げる「アベノミクス」にもこれについての言及があり、官民の取り組みが期待されている注目の分野。自動車のエンジンの試作品などをつくることができ、超高精細な造形がセールスポイント。ある調査会社によると、2012年の国内市場規模は93億円、その4年後には155億円に成長する見通しだという。