WBCバンタム級王者山中が”神の左”で1R KO防衛
世界ボクシング評議会(WBC)ダブルタイトルマッチ12回戦は12日、東京・大田区総合体育館で行われ、バンタム級王者の山中慎介は同級8位のホセ・ニエベスを1回2分40秒、KOで破り4度目の防衛に成功した。フライ級王者の八重樫東は、同級10位のオスカル・ブランケットを3−0の判定で下し、初防衛を果たした。
山中は1R中盤、“神の左”といわれる強烈な左ストレートをニエベスの顔面に突き刺す。ニエベスはうずくまったままで10カウントが数えられた。
同じ左構えの相手に対して勝負どころは「中盤に入ると思っていた」。しかし「一発入れたときに弱気な顔をしていた」という隙をのがさず、右ジャブで距離を測って一気に仕留めた。
バンタム級にはいま、3人の日本人世界チャンピオンがいる。山中に加え、世界ボクシング協会(WBA)の亀田興と、世界ボクシング機構(WBO)の亀田和。山中はこの日会場に姿を見せた亀田和に「亀田君、ぜひ統一戦をして日本を盛り上げましょう」と呼びかけた。