全柔連 上村執行部が21日総退陣 次期会長は外部から
全日本柔道連盟(全柔連)は14日、東京都文京区の講道館で臨時理事会を開き、上村春樹会長(62)ら執行部を含む理事23人(新任を除く)が辞任届を出すことを決めた。監事3人も辞任する。21日に開く臨時評議員会で、新日鉄住金の宗岡正二会長兼最高経営責任者(67)と元大阪府警本部長の近石康宏氏(64)を新理事候補として推薦することも決定。宗岡氏は外部から初の会長就任が確実で、内閣府の勧告に従い、全柔連は組織を刷新して出直しを図ることになった。
新たな理事候補は21日の臨時評議員会前に開く臨時理事会で選び、副会長就任が確実な山下泰裕理事(56)ら再任者は宗岡氏らとともに評議員会で理事となる見通し。その後に新理事の互選で宗岡氏は会長に、近石氏は専務理事に就任予定。日本スポーツ振興センターから不適切に受給した助成金6055万円は理事会と強化委員会で負担して返還する。
上村会長は、臨時理事会後の記者会見で「全柔連の財政基盤の確立と組織の活性化を目指してやってきたが、こういう形になってしまった。今後は別の角度から応援していきたい」と話した。