NEWS HEADLINE 2013.8.16〜8.29
“人”— PEOPLE
泉田裕彦(新潟県知事)
新潟県の泉田裕彦知事は8月21日の定例会見で、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働を容認する自治体と認めない自治体が拮抗している状況について「再稼働議論の土俵に乗るのは、福島第1原発事故の原因究明と対策ができてから」と述べた。
その上で、泉田知事は、福島第1原発事故について「なぜ起きたのか原因究明と対策を検討させてほしい」と情報の公開を求め、「(事故の)リスクだけ取れというのか」と疑問も呈した。
原子力規制委員会への安全審査申請を求める東電については、「経営を優先して、安全をないがしろにした」と批判。政府の対応についても「規制基準をクリアしても事故が起きたらどうするのか。補償の枠組みもできていない」などと述べた。
28日には、東京の日本外国特派員協会と日本記者クラブで記者会見。東電が柏崎刈羽原発で進めている安全対策について、「目先のお金を優先して安全対策を怠るならば、一度破綻処理するのも選択肢の一つ」と述べ、その姿勢を厳しく批判した。
また福島第1原発の汚染水処理でのずさんな対応も問題視。「東電の信頼性を判断する要素だ」と、汚染水問題は今後の柏崎刈羽原発の対応に影響する可能性があるとの認識を示した。