「生きづらい」と思っている女性は必見!?ペヤンヌマキの初エッセイ『たたかえ!ブス魂』
AV監督で演劇ユニット「ブス会*」の主宰を務めるペヤンヌマキが半自伝的エッセイ『たたかえ!ブス魂〜コンプレックスとかエロとか三十路とか〜』(KKベストセラーズ 1344円・税込)を書き下ろした。
その肩書から“女性のAV監督が書いた本”というところに興味が行きがちだが、そんな単純な本でもない。内容は半自伝的とあって、著者のコンプレックスや仕事や恋愛に対する心の内が余すところなくつづられている。
「ブス」といっても、最近はブスの定義もあいまいだ。
「容姿のブスに限定した話ではないんです。ここでいうブスっていうのは=コンプレックスのこと。どこにコンプレックスを持っているかで、その人の個性が分かるじゃないですか。コンプレックスはその人の魅力だったりするから、それをなくすんではなく、強みに転化させるというのが大事だと思うんです」
コンプレックスなら男も持ってる!!
「男の場合、仕事とか地位とかでコンプレックスを克服できる場合も多いんです。でも女はそうもいかない。仕事で克服しても、年齢を重ねていくと独身、子供がいないといったまた新たな悩みが出てくる。女の場合は地位が高くなればなるほど敬遠されるという面もあるんです」
こう聞くと「女は生きづらいんだな」と思うが、この本ではそこをいかに乗り切るかということも描かれている。
「女性特有のコンプレックスの話なんで、まずは女性に読んでもらいたいですね」
ちなみにペヤンヌマキはバカにされたり軽んじられる度にそのうっぷんを刻んだデスノートならぬ“ブスノート”なるものを持っている。
「30歳をすぎて、ブスノートに刻みこまれる男が増えてきました。女性蔑視や根本に“女のくせに”と思っている男は即ブスノート入りです」
そういう意味で男にとってはこの本は、リトマス試験紙的なものになる。中身があんまり理解できなかった人はきっと、あなたの周りにいる女性のブスノートに書き込まれちゃっているかもしれないので要注意だ。