パンクラス20周年記念大会に北岡、金原、サンドロ参戦

 今年20周年を迎えたパンクラスが29日(日)、横浜文化体育館で記念大会となる『PANCRASE 252 − 20th ANNIVERS
ARY』を開催する。

 節目となる大会とあって、パンクラスの過去から現在、そして未来を占うカードが揃った。

 注目はライト級とバンタム級で行われる「パンクラスワールドスラム」の開幕戦。パンクラスワールドスラムは世界を目指すファイターが集結するトーナメント。アメリカントップチーム、アメリカンキックボクシングアカデミー、ノヴァウニオンといった世界でも有数のジムとの提携によりトップクラスの選手の参戦が実現。過酷な戦いが展開される。

 試合形式は8人トーナメントで1回戦は世界選抜vs日本選抜。2階級合わせて8 vs 8の対抗戦の形で行われる。

 ライト級には元戦極ライト級王者で現DEEPライト級王者の北岡悟、現修斗環太平洋ウェルター級王者の佐々木信治、バンタム級には元SRCフェザー級王者の金原正徳といった国内でもトップクラスの選手が参戦する。

 現在のパンクラスの戦いを映すカードともいえるのがタイトルマッチ。今大会ではフライ級とライト級の2階級で行われる。

 フライ級では砂辺光久が田原しんぺーを相手に2度目の防衛戦に臨む。砂辺は2011年12月の戴冠後は4連勝と負けなし。

 田原は修斗フライ級のトップランカー。砂辺とは2010年のパンクラス初参戦で対戦し、バスターによるKOで敗れている。今年はパンクラスに戦いの場を移し、6月に行われた阿部博之とのフライ級次期タイトル挑戦者決定戦に勝利を収め、砂辺との再戦にこぎつけた。

 ライト級ではISAOが初防衛戦。挑戦者はランキング1位の高橋“Bancho”良明。

 坂口道場一族所属のISAOは2009年のネオブラッドトーナメント、2011年のライト級GPで優勝し、昨年4月に初挑戦でタイトル奪取。昨年12月には修斗の実力者・冨樫健一郎をTKOで破るなど今最も勢いのあるファイターだ。

 パンクラスの歴史を語るうえで欠かせない男も参戦。初代ヘビー級キング・オブ・パンクラシストの高橋義生が現ミドル級王者の川村亮と引退試合を行う。

 高橋はパンクラス旗揚げメンバーの一人。参戦が発表された6月30日の大会で「現役の介錯を川村に委ねる」とした高橋だったが、川村も「僕が負けるなら、僕が引退したほうがいい」と、両者が「負けたら引退」を宣言する異常事態に発展。成り行きが注目される。

 ワンマッチでは元フェザー級キング・オブ・パンクラシスト、元SRCフェザー級王者のマルロン・サンドロが2010年大晦日以来の来日を果たす。現在主戦場とするBellator では2011、2012年と同級トーナメントで決勝に進出するなど、その強さは衰えを知らない。

 また業務提携をしているキックボクシングの「REBELS」からISKAオリエンタル・インターコンチネンタル・スーパーウェルター級タイトルマッチ「レオ・ズーリック(王者)vs小西拓槙(挑戦者)」の一戦が提供された。

 全17試合が予定されている。