桜塚やっくん逝く 返り咲き願った映画が遺作に

 5日に山口・美祢市の中国自動車道で車にはねられ、心臓破裂のため死亡したお笑いタレント、桜塚やっくん(本名・斎藤恭央)さん(享年37)の葬儀・告別式が9日、川崎市の斎場で営まれた。戒名は「禅徳院恭覺智聡居士」。出棺時には充さんと美佐緒さん、花束を持った弟の雅士さんが、報道陣約50人に深々と一礼。美佐緒さんが大事そうに抱えた遺影の桜塚さんは黒のテンガロンハットをかぶり、化粧をしない素の姿だった。

 同日、遺作映画があることが判明。「桜塚やっくんの美女men」(仮題)で、桜塚やっくん名義での初主演作。やっくんとして再び表舞台に返り咲きたいと願っていた桜塚さんが自ら企画し、親交のある映画プロデューサー、藤原良氏に自ら企画を持ち込んだ作品。男性バンドが、ふとしたことから女装し、ガールズバンドとして再デビューする物語。映画は現在編集中で、来年の年明けに公開予定。間に合えば年内公開に早める可能性も。スクリーンで熱演する桜塚さんの姿は、多くの観客の涙を誘うに違いない。