“人”– PEOPLE アントニオ猪木 参議院議員

 北朝鮮に太いパイプを持つアントニオ猪木参議院議員(日本維新の会)。 

 
 国会開会中の渡航を不許可とした参院議院運営委員会の決定をぶっちぎり、1日羽田を出発し、2日に北朝鮮に到着した。朝鮮労働党の金永日国際部長、金正恩第1書記の叔父である張成沢国防副委員長(国家体育指導委員長)と会談するなど、闘魂外交は健在だったのだが、7日夜に帰国した猪木氏を待っていたのは厳しい処分だった。

 8日には参院議院運営委員会の事情聴取を受け、13日には懲罰動議が参院本会議で可決された。参院での懲罰動議可決は、昭和27年以来、61年ぶり。猪木氏は記者団に、「真摯に受け止めたい」と述べた。

 懲罰動議というのは、国会内の秩序を乱した議員を懲罰委員会に掛けるための動議。懲罰は軽い順に(1)戒告(2)陳謝(3)登院停止(4)除名−の4段階がある。懲罰委員会で内容を固めた上で、本会議の採決で正式決定する。

 今回の猪木氏の問題については参院懲罰委員会が21日、登院停止30日とすることを決めた。参院での懲罰は1950年以来63年ぶりとなる。

 なお日本維新の会はそれに先駆けた12日、猪木氏について、党員資格と役職を同日から12月31日までの50日間停止する処分を決めている。