伝統工芸とコラボ! 100万円のXmasケーキ
日本の伝統工芸の代表格・輪島塗とロールケーキがコラボした “日本一高いクリスマスケーキ”が登場。オシャレなデザインや味・食材へのこだわりで人気のロールケーキ・irina(イリナ)が、石川県輪島市の輪島塗の老舗・稲忠と協力し、特製コラボデザインの三段重箱に、超高級素材を使った限定ロールやフルーツセットを敷き詰めた、豪華なクリスマスケーキを制作した。価格は驚きの100万円だが、それに見合う内容だ。器となる輪島塗の重箱は、コンセプトデザインからすべて、このコラボのためのオリジナル。老舗ならではの見事な作品となっている。中のケーキは、フランス産トリュフを使ったトリュフロール、ドンペリ(シャンパン)を使ったシャンパンロール、高級ワインを使用したワインロールなど高級食材を使った限定もの。原材料費は約15万円。
長い年月をかけ良質な素材を形にし、気の遠くなるような工程作業を経て仕上がる輪島塗。その美しさや文化に感銘を受けたというIrinaの宇佐美代表は「輪島塗の素晴らしさをもっと発信できないかと思い、今回のコラボを思いつきました」と語る。合理化をかたくなに拒否して伝統の製法を守り続けてきた稲忠の稲垣氏は、Irinaのスイーツづくりへのこだわりに共感。翌日から企画に入り、作業段階では職人3交代で、わずか4カ月でクリスマスに間に合わせた。
宇佐美代表は「うちも素材にこだわり、一つひとつ手作業で手間暇かけてロールを作っています。こういう日本の食文化へのこだわりは世界にも負けないと思っています。今回のコラボで輪島塗とともに若い世代や世界に向けて発信できればと願っています」と語った。