GSバンド『ザ・フルーツ』を結成!? 笑いと涙あり(?)の音楽劇に挑戦! 春風亭昇太 × 六角精児 × 中島淳彦
日本中を熱狂の渦に巻き込み、一大ブームを作り上げたグループサウンズの人気に陰りが見えて、代わりにフォークソングが時代の中心になっていった1970年代ごろの話。GSブームの最後のころに結成された『ザ・フルーツ』は、青井リンゴ(春風亭昇太)が、好きな音楽への夢をあきらめられず、高校時代の後輩大木バナナ(六角精児)と桜井チェリー(中島淳彦)を誘い結成したバンド。事務所の社長でもあるペペ伊藤(井之上隆志)も加わり、活動を始めるのだが…。芸達者な4人の役者がそれぞれの楽器を猛特訓。GSサウンドとともに繰り広げられる面白くも切ない男たちの物語についてバンドメンバー役の3人が語る(欠席者コメント付)。
(撮影・蔦野裕)
顔合わせのこの日、ペペ伊藤役の井之上隆志以外のバンドメンバーが集合。作・演出・音楽・企画・出演の中島淳彦、企画・出演の春風亭昇太、そして出演の六角精児だ。楽器の練習に余念がない3人だが、なかなか苦戦しているようで…。
中島(以下、中)「六角さん以外は、こういう系初挑戦だよね」
六角(以下、六)「僕はベースギターをやるんですけど、35年ぶりぐらい。しかも35年前も2年ぐらいしかやってない(笑)。中島さんは、どうでした?」
中「僕はフォークギター専門で、しかもローコードという簡単なコードばっかりでやっていたので、こういうハイコードは初めて。今から練習です」
昇太(以下、昇)「僕はほぼ素人。今回用に初めてギターを買ったぐらいですから。個人練習はしていましたけど、全然できなかった」
中「お芝居で使う曲自体は半年ぐらい前から用意していたんですよ。練習できると思って。各自が自主練して、本番までに弾ける状態になってればいいなってことを想像していたんですけど(笑)」
昇「へへへへ。できませんでしたね(笑)。でもまったく触ったことないわけじゃないですから。フォークソング世代だったので、ギターは触ったことはありますが、ちゃんとやるのは初めてなんです。昔の中学生は全員お年玉でフォークギターを買ったんです。で、Fで辞める人が大体7割ぐらい(笑)。7、8割はFでやめるんですけど僕はFはクリアした。でも高校生の時にブルーグラスのバンドで、オートハープをやっていた(笑)」
六「そんな楽器の名前を言われてもほとんどの人が分からないですよ(笑)。しかもあれ全然音量ないですよね」
昇「鳴っているんだけど全然聴こえない。寂しい楽器なんです。オートハープって言ってみればアメリカの大正琴みたいな楽器なので、押せば和音が出るようになってるんです。だからギターみたいに苦労することがない。押すところさえ間違えなければ弾けるから(笑)。なので、高校生の時に一番楽なオートハープを選んだんですよ。そのくせ結構珍しかったりするでしょ。そうするとなんか、知り合いとかが聴きに来ると、『さっきの楽器あれなんて言うの?』ってすごい僕だけ目立って」
中「要するにラクしてもてたいって(笑)」
六「そういうこと」
昇「おっしゃるとおり(笑)。ラクして目立って、もてたいんです」
六「でもギターもそうですよね。用もないのに中学校になぜギターを持って行ったかっていうと、そういう姿を女性に見せたいだけでしたからね」
昇「弾いてる俺を見てくれって(笑)」
六「そう、教室の後ろで弾いている俺を見てくれって、そういうことですから」
そもそもなぜ今グループサウンズ?
昇「数年前なんですけど、飲んでいる時に六角君の顔を酔っ払いながら見ていたら、六角君がグループサウンズの格好をしたらすごく似合いそうだという話になりまして(笑)。それがきっかけで、グループサウンズのバンドをやろうと盛り上がった。六角君と中島君と井之上君はもともとフォークソングのバンドをやっていたのでその流れもあり、1回グループサウンズをやりましょうという話になり、やってみたんです」
中「そうそう。赤坂のライブハウスで、僕がやっている縞蛇っていうフォークチームなんですけど、それプラス特別ゲスト『ザ・フルーツ』で。まあ特別ゲストといっても『ザ・フルーツ』は、僕たち3人に昇太師匠が加わっただけなんですけど(笑)」
昇「その時は僕が出た前の芝居でグループサウンズっぽい衣装があったので、それを借りてくるからやりましょうって。みんなでそれを着てやったんですよ」
六「皆さんカツラかぶって。俺だけ自毛で(笑)」
昇「みんなマッシュルームのカツラをかぶって、六角君だけ自毛。出オチバンドみたいだったよね(笑)」
中「あの時、グループサウンズをやろうって師匠が言わなければこんなことにはならなかった(笑)」
グループサウンズはオンタイムではなかったと3人。
昇「僕がギリギリ小学生の時に、親戚のお姉さんたちがキャーキャー言っていましたね。ジャケットとか見ると女みたいな格好した男の人がいたから、なんだこれ?って思っていました。でも大人になってから改めて聞くと結構面白いんです。何かね、変な方向に飛び抜けている」
中「日本ならではものですからね。ほかのところから不思議な影響を受けて、日本で育った突発事象なものですから、そこの面白さはありますよね。僕も実経験じゃないけど、面白いと思いました。しかもこの前、資料で調べていたら、GS人気投票178位とかってあって、おいおい待てよと(笑)。そもそも、178位っていう順位の低さもあれだけど、そんなにたくさんGSバンドがあったのかよって」
昇「178位って、何票入っていたんだろうね」
六「68票とか(笑)」
昇「だから当時は全然あこがれではなかった。完全にフォークの世代なので、ギリギリ知っているっていうぐらいのもんです」
独身キャラの春風亭昇太演じる、青井リンゴはファンの女の子に手を出すというキャラクターですが…。
中「それは実話ですから(笑)」
昇「やりやすく書いていただいてうれしいです(笑)」
中「まあ、それは実話ということで、でもそこには書いてないと思いますけど、きちんと裏のエピソードもあって、いい話になっていますから」
昇「お願いします(笑)。でもね、さっき本読みをしたんですけど、すごい面白くて。僕、普段本読みとかで笑ったりしないんですけど、今日は笑っちゃった」
六「もちろんこれからきちんと覚えてやるんだけど、なんか今回は楽しんでできる気がする。それが本当に助かる(笑)」
中「なんとなく分かるんですよね。本読みで。みんな乗ってきているなとか、すごいみんな不安がってるなとか。今日はいい感じでしたよ。普段から知っている人たちなので、とっても書きやすかったということも大きいですよね。こういうことを面白がってくれる仲間だっていうのが分かっているので、一緒に面白がれることをただ書けばいいみたいな」
昇「おっしゃる通りで面白かったです。六角君がこんな役だったらいいなって思っていたらその通りだったので(笑)。やっぱりそうだよなって」
六「あて書きをしていただいているので、今のところノンストレスでいけるということがなによりです(笑)。そういった意味でも両方のさじ加減がよろしいんじゃないでしょうか」
昇「音楽劇ですからね」
中「そうですね。でもね、芝居が終わったあと、おっさんたちの一生懸命ぶりに感動で客が立ち上がれないようなことになればいいなって実は思っているんですよ。話の筋とは関係ないけど(笑)。ほんとに楽器を弾きながらお芝居するって、実際そんな達者な人間じゃないですから、必死にならないとできない。今でも大丈夫なのかって思うもん(笑)」
ところで本日欠席されている井之上隆志さんからコメントが届いているのですが…。
井之上隆志コメント
1.欠席コメント
『待ちに待った稽古初日。この企画が始まった時から気持ちはどっぷり“ザ・フルーツ”です。アップル井之上としては今からでも稽古場に飛んで行きたい気持ち。これから撮影でナイスバディの綺麗な女優さんとあんなことやこんなことをしなきゃいけないんです。がそんな事より、ああ稽古場に行きたいんです!皆さん頑張って下さい』
2.公演の意気込み
『生演奏ありの音楽芝居は、日本ではこのメンバーをおいて考えられないでしょう。間違いなくベストメンバーです。知りませんよ、どうなっても。』
3.ドラム歴について
『高校くらいから遊びで叩いてました。20代前半、ドラムを叩くバイトもしてました。が所詮自己流、基本が出来てないのでいつまでたっても上手くなりません。カウント出すのは上手いんですけどね。』
4.ザ・フルーツ(音楽)での活動の、俳優業とは異なる面白みは?
『「あれあれ意外に上手んじゃない?」「いやいや滅相もない、素人っすから」こんな会話をしたくてたまりません。本業の芝居じゃあってはならない会話ですもんね』
(井之上のコメントを読み)
六「どんな仕事してるんだよ(笑)」
中「人間的にはリーダーになれないタイプだよね(笑)。あの人が責任負っているところ見たことない。一番楽そうな、それでいて、チクチクなんか言っている。そういうのは得意よね」
昇「立派に飲んでいるところは見たことあるけど」
六「それはもう、かなりの頻度で(笑)」
昇「見た目は一番大人なんですけど、中身はそんなにない」
六「ドラムがカウントとか取るけど、責任を取りたくないドラムですから。音楽的にはどう出ますかね」
中「勝手にテンポが速まっていったりとか、滝に流れる木の葉のように段々スピードが速くなっていったりする可能性もありますよ(笑)。でも最近、老けるスピードが異常に早くない?井之上さん」
六「なんか我々、完全に置いていかれてますよね」
中「会うたびに髪の毛が上がってる。だから、今度の公演が髪の毛がある井上さんを見る最後のチャンスかも知れないですよ。カツラをかぶるので(笑)」
昇「今回、カツラ芝居ですよね」
中「井之上さんは、日本一のカツラ役者ですから。結構いろんな劇団にいて、役をもらったらまず役作りの第一段階としてカツラを発注するらしい(笑)」
六「さすがですね(笑)」
欠席をいじられる井之上だが、そこは気心が知れている仲間だからこそ。そんな素敵なメンバーでやる芝居はきっと面白いはず。
中「もう、ずっとやりたかったんですよ。贅沢じゃないですか。こんな素敵な皆さんとやれるなんて。いつかはこのメンバーでもっととんでもないことをしますよ。バンドのサクセスストーリーを下北沢の駅前劇場から始めます(笑)」
六「10回目は日本青年館で。それぐらいのことは頭の中で考えていますから」
昇「途中で日比谷野音に出場してね。小さな小屋からデビューしたバンドがどんどん大きくなり将来的には東京ドームまで上りつめて、紅白歌合戦を狙う(笑)。野望は大きいですから。おっさんが真剣にふざけるとこうなるっていうのを見てほしいですね」
六「そう、真剣に遊んでいるというところを期待して見に来て下さい」
中「最後に夢破れた人たちがワーッと盛り上がり、演奏が終わった瞬間に静寂が訪れて、立っている男たちの目から涙が落ちる。そしてそれを見てお客さんも一緒に感動に打ち震え…。おっさんの生き様から、そんな人生の厳しさとロマンみたいなものを感じて頂ければ本望です(笑)」
(本紙・水野陽子)
中島(以下、中)「六角さん以外は、こういう系初挑戦だよね」
六角(以下、六)「僕はベースギターをやるんですけど、35年ぶりぐらい。しかも35年前も2年ぐらいしかやってない(笑)。中島さんは、どうでした?」
中「僕はフォークギター専門で、しかもローコードという簡単なコードばっかりでやっていたので、こういうハイコードは初めて。今から練習です」
昇太(以下、昇)「僕はほぼ素人。今回用に初めてギターを買ったぐらいですから。個人練習はしていましたけど、全然できなかった」
中「お芝居で使う曲自体は半年ぐらい前から用意していたんですよ。練習できると思って。各自が自主練して、本番までに弾ける状態になってればいいなってことを想像していたんですけど(笑)」
昇「へへへへ。できませんでしたね(笑)。でもまったく触ったことないわけじゃないですから。フォークソング世代だったので、ギターは触ったことはありますが、ちゃんとやるのは初めてなんです。昔の中学生は全員お年玉でフォークギターを買ったんです。で、Fで辞める人が大体7割ぐらい(笑)。7、8割はFでやめるんですけど僕はFはクリアした。でも高校生の時にブルーグラスのバンドで、オートハープをやっていた(笑)」
六「そんな楽器の名前を言われてもほとんどの人が分からないですよ(笑)。しかもあれ全然音量ないですよね」
昇「鳴っているんだけど全然聴こえない。寂しい楽器なんです。オートハープって言ってみればアメリカの大正琴みたいな楽器なので、押せば和音が出るようになってるんです。だからギターみたいに苦労することがない。押すところさえ間違えなければ弾けるから(笑)。なので、高校生の時に一番楽なオートハープを選んだんですよ。そのくせ結構珍しかったりするでしょ。そうするとなんか、知り合いとかが聴きに来ると、『さっきの楽器あれなんて言うの?』ってすごい僕だけ目立って」
中「要するにラクしてもてたいって(笑)」
六「そういうこと」
昇「おっしゃるとおり(笑)。ラクして目立って、もてたいんです」
六「でもギターもそうですよね。用もないのに中学校になぜギターを持って行ったかっていうと、そういう姿を女性に見せたいだけでしたからね」
昇「弾いてる俺を見てくれって(笑)」
六「そう、教室の後ろで弾いている俺を見てくれって、そういうことですから」
そもそもなぜ今グループサウンズ?
昇「数年前なんですけど、飲んでいる時に六角君の顔を酔っ払いながら見ていたら、六角君がグループサウンズの格好をしたらすごく似合いそうだという話になりまして(笑)。それがきっかけで、グループサウンズのバンドをやろうと盛り上がった。六角君と中島君と井之上君はもともとフォークソングのバンドをやっていたのでその流れもあり、1回グループサウンズをやりましょうという話になり、やってみたんです」
中「そうそう。赤坂のライブハウスで、僕がやっている縞蛇っていうフォークチームなんですけど、それプラス特別ゲスト『ザ・フルーツ』で。まあ特別ゲストといっても『ザ・フルーツ』は、僕たち3人に昇太師匠が加わっただけなんですけど(笑)」
昇「その時は僕が出た前の芝居でグループサウンズっぽい衣装があったので、それを借りてくるからやりましょうって。みんなでそれを着てやったんですよ」
六「皆さんカツラかぶって。俺だけ自毛で(笑)」
昇「みんなマッシュルームのカツラをかぶって、六角君だけ自毛。出オチバンドみたいだったよね(笑)」
中「あの時、グループサウンズをやろうって師匠が言わなければこんなことにはならなかった(笑)」
グループサウンズはオンタイムではなかったと3人。
昇「僕がギリギリ小学生の時に、親戚のお姉さんたちがキャーキャー言っていましたね。ジャケットとか見ると女みたいな格好した男の人がいたから、なんだこれ?って思っていました。でも大人になってから改めて聞くと結構面白いんです。何かね、変な方向に飛び抜けている」
中「日本ならではものですからね。ほかのところから不思議な影響を受けて、日本で育った突発事象なものですから、そこの面白さはありますよね。僕も実経験じゃないけど、面白いと思いました。しかもこの前、資料で調べていたら、GS人気投票178位とかってあって、おいおい待てよと(笑)。そもそも、178位っていう順位の低さもあれだけど、そんなにたくさんGSバンドがあったのかよって」
昇「178位って、何票入っていたんだろうね」
六「68票とか(笑)」
昇「だから当時は全然あこがれではなかった。完全にフォークの世代なので、ギリギリ知っているっていうぐらいのもんです」
独身キャラの春風亭昇太演じる、青井リンゴはファンの女の子に手を出すというキャラクターですが…。
中「それは実話ですから(笑)」
昇「やりやすく書いていただいてうれしいです(笑)」
中「まあ、それは実話ということで、でもそこには書いてないと思いますけど、きちんと裏のエピソードもあって、いい話になっていますから」
昇「お願いします(笑)。でもね、さっき本読みをしたんですけど、すごい面白くて。僕、普段本読みとかで笑ったりしないんですけど、今日は笑っちゃった」
六「もちろんこれからきちんと覚えてやるんだけど、なんか今回は楽しんでできる気がする。それが本当に助かる(笑)」
中「なんとなく分かるんですよね。本読みで。みんな乗ってきているなとか、すごいみんな不安がってるなとか。今日はいい感じでしたよ。普段から知っている人たちなので、とっても書きやすかったということも大きいですよね。こういうことを面白がってくれる仲間だっていうのが分かっているので、一緒に面白がれることをただ書けばいいみたいな」
昇「おっしゃる通りで面白かったです。六角君がこんな役だったらいいなって思っていたらその通りだったので(笑)。やっぱりそうだよなって」
六「あて書きをしていただいているので、今のところノンストレスでいけるということがなによりです(笑)。そういった意味でも両方のさじ加減がよろしいんじゃないでしょうか」
昇「音楽劇ですからね」
中「そうですね。でもね、芝居が終わったあと、おっさんたちの一生懸命ぶりに感動で客が立ち上がれないようなことになればいいなって実は思っているんですよ。話の筋とは関係ないけど(笑)。ほんとに楽器を弾きながらお芝居するって、実際そんな達者な人間じゃないですから、必死にならないとできない。今でも大丈夫なのかって思うもん(笑)」
ところで本日欠席されている井之上隆志さんからコメントが届いているのですが…。
井之上隆志コメント
1.欠席コメント
『待ちに待った稽古初日。この企画が始まった時から気持ちはどっぷり“ザ・フルーツ”です。アップル井之上としては今からでも稽古場に飛んで行きたい気持ち。これから撮影でナイスバディの綺麗な女優さんとあんなことやこんなことをしなきゃいけないんです。がそんな事より、ああ稽古場に行きたいんです!皆さん頑張って下さい』
2.公演の意気込み
『生演奏ありの音楽芝居は、日本ではこのメンバーをおいて考えられないでしょう。間違いなくベストメンバーです。知りませんよ、どうなっても。』
3.ドラム歴について
『高校くらいから遊びで叩いてました。20代前半、ドラムを叩くバイトもしてました。が所詮自己流、基本が出来てないのでいつまでたっても上手くなりません。カウント出すのは上手いんですけどね。』
4.ザ・フルーツ(音楽)での活動の、俳優業とは異なる面白みは?
『「あれあれ意外に上手んじゃない?」「いやいや滅相もない、素人っすから」こんな会話をしたくてたまりません。本業の芝居じゃあってはならない会話ですもんね』
(井之上のコメントを読み)
六「どんな仕事してるんだよ(笑)」
中「人間的にはリーダーになれないタイプだよね(笑)。あの人が責任負っているところ見たことない。一番楽そうな、それでいて、チクチクなんか言っている。そういうのは得意よね」
昇「立派に飲んでいるところは見たことあるけど」
六「それはもう、かなりの頻度で(笑)」
昇「見た目は一番大人なんですけど、中身はそんなにない」
六「ドラムがカウントとか取るけど、責任を取りたくないドラムですから。音楽的にはどう出ますかね」
中「勝手にテンポが速まっていったりとか、滝に流れる木の葉のように段々スピードが速くなっていったりする可能性もありますよ(笑)。でも最近、老けるスピードが異常に早くない?井之上さん」
六「なんか我々、完全に置いていかれてますよね」
中「会うたびに髪の毛が上がってる。だから、今度の公演が髪の毛がある井上さんを見る最後のチャンスかも知れないですよ。カツラをかぶるので(笑)」
昇「今回、カツラ芝居ですよね」
中「井之上さんは、日本一のカツラ役者ですから。結構いろんな劇団にいて、役をもらったらまず役作りの第一段階としてカツラを発注するらしい(笑)」
六「さすがですね(笑)」
欠席をいじられる井之上だが、そこは気心が知れている仲間だからこそ。そんな素敵なメンバーでやる芝居はきっと面白いはず。
中「もう、ずっとやりたかったんですよ。贅沢じゃないですか。こんな素敵な皆さんとやれるなんて。いつかはこのメンバーでもっととんでもないことをしますよ。バンドのサクセスストーリーを下北沢の駅前劇場から始めます(笑)」
六「10回目は日本青年館で。それぐらいのことは頭の中で考えていますから」
昇「途中で日比谷野音に出場してね。小さな小屋からデビューしたバンドがどんどん大きくなり将来的には東京ドームまで上りつめて、紅白歌合戦を狙う(笑)。野望は大きいですから。おっさんが真剣にふざけるとこうなるっていうのを見てほしいですね」
六「そう、真剣に遊んでいるというところを期待して見に来て下さい」
中「最後に夢破れた人たちがワーッと盛り上がり、演奏が終わった瞬間に静寂が訪れて、立っている男たちの目から涙が落ちる。そしてそれを見てお客さんも一緒に感動に打ち震え…。おっさんの生き様から、そんな人生の厳しさとロマンみたいなものを感じて頂ければ本望です(笑)」
(本紙・水野陽子)
『ザ・フルーツ』
【期間】4月2日(水)〜9日(水)【会場】下北沢駅前劇場【作/演出】中島淳彦【出演】春風亭昇太、六角精児、井之上隆志、中島淳彦、趣里、照屋実、津村知与支(モダンスイマーズ)【料金】一般:前売4000円、当日4500円(全席自由、日時指定、整理番号あり)/22歳以下:前売・当日ともに3500円※平日マチネ割引 4月3日、8日のマチネは全券種から500円引き【チケット発売】Confetti:htp://www.confetti-web.com、0120-240-540(平日10〜18時、オペレーター対応)/イープラス:http://eplus.jp(パソコン・携帯共通)/SPACE POND:spacepond.ticket@gmail.com、03-5467-4120(いずれも当日受付精算の予約のみ)【問い合わせ】スペースポンド TEL:03-5467-4120【URL】http://www.spacepond.jp
【期間】4月2日(水)〜9日(水)【会場】下北沢駅前劇場【作/演出】中島淳彦【出演】春風亭昇太、六角精児、井之上隆志、中島淳彦、趣里、照屋実、津村知与支(モダンスイマーズ)【料金】一般:前売4000円、当日4500円(全席自由、日時指定、整理番号あり)/22歳以下:前売・当日ともに3500円※平日マチネ割引 4月3日、8日のマチネは全券種から500円引き【チケット発売】Confetti:htp://www.confetti-web.com、0120-240-540(平日10〜18時、オペレーター対応)/イープラス:http://eplus.jp(パソコン・携帯共通)/SPACE POND:spacepond.ticket@gmail.com、03-5467-4120(いずれも当日受付精算の予約のみ)【問い合わせ】スペースポンド TEL:03-5467-4120【URL】http://www.spacepond.jp