忘れない… 3.11に祈り捧げる
東日本大震災から3年を迎えた、3月11日。慰霊祭や追悼イベントが都内各所で行われ、多くの人が祈りを捧げた。
東京タワーでは10、11日の2日間にわたり、『東日本大震災3年 光のメッセージ「KIZUNA TUYOKU —絆つよく—」』をライトアップした。「時が過ぎることにより弱まっていく復興支援への気持ちを再び“強い絆”で繋いでいきたい」という思いを込めて、光のメッセージにし、大展望台の南東方向に点灯。10日に行われた点灯式では、ノッポン兄弟を始め、ライトアップのデザインを担当した石井幹子氏、東京タワー観光大使の金ヶ江悦子、そして同社の社員が参加し、東京タワーのふもとで手をつなぎ、カウントダウンしてメッセージを点灯。これまで以上に強い絆を結んでいくことを誓った。
ライトアップには、東京タワー敷地内に設置した太陽光発電システムで蓄電した電力を使用。点灯式当日は晴れ上がった天気だったこともあり、石井氏は満足そうな笑顔を浮べていた。
3月11日当日には、内閣府が行った東日本大震災三周年追悼式を始め、都内各所で、さまざまな式典が行われた。
京王調布駅前の広場では、復興支援に取り組んでいるボランティアグループ「調布から! 復興支援プロジェクト」による、『東日本大震災慰霊祭「あの日を忘れない」』が開催された。地震が発生した2時46分が近づくほどに、慰霊祭に参加するために訪れた人、買物などで通りがかった人も足を止めて、黙とうを捧げた。母親に手を引かれた小さな子どもたちや学生、お年寄りなど老若男女が参加。調布市仏教会による読経も行われ、たくさんの人が焼香のために列を作った。焼香を終えた人のなかには、目を赤くしていた人も見られた。
時間が経つほどに記憶が薄れていくことは必定。だからこそ、毎年3月11日には改めてあの日のことを思い出して祈り、これからの在り方について考える日でありたい。