3.11 TUBEらが復興支援の継続をトークと音楽ライブでメッセージ

東日本復興応援番組『この声が届きますように 3』生配信

 多数のヒット曲を送り出しているバンドのTUBEが、3月11日、東日本復興応援番組『この声が届きますように 3』を、ニコニコ生放送とUSTREAMで生配信した。震災発生後、さまざまな支援活動を行ってきた彼らが、ゲストや現地からの最新リポートを含め、トークと音楽ライブで「復興支援の継続」の必要性を訴えた!

 東日本大震災の発生から3年。日本はもちろん、世界が祈りを捧げたこの日、TUBEもまた都内で、現地からの最新リポートに耳を傾け、熱い音楽ライブを繰り広げていた。震災以降、TUBEが中心になって進められている東日本復興応援番組『この声が届きますように 3』の生配信。前田亘輝らTUBEのメンバー、ラジオパーソナリティーの玉川美沙、アーティストの貴水博之(access)、ジェロ、キマグレンらが参加し、4万人が視聴した。
 番組は、震災を受け立ち上がったプロジェクト、RESTART JAPAN with TUBE活動の一環で行われているもの。同プロジェクトは、各界の著名人173名が歌うTUBEが書き下ろした東日本大震災復興応援チャリティソング『RESTART』を発表、その収益金を被災地の子供たちの活動のために役立てられている。それに加えて、さまざまなチャリティイベントや、被災地でのライブなどを行い、エールを送る。番組では、その活動を報告するとともに、被災地の現状をシェア。そして、TUBEらの音楽ライブとともに、「復興支援の継続」のメッセージを送り続けている。
 この日は、2011年4月21日、同12月22日に続く、第3弾の生配信。昨年、前田らが被災地の小学校や中学校、コミュニティラジオ局などを訪れた様子が映像で紹介されると、前田は「もう懐かしさを感じてしまう……」とポツリ。小学校に、花人(フラワーデザイナー)の赤井勝氏(この日、ライブステージに飾られた福島育ちの河津桜も用意)に花を持ってきてもらったエピソードなどを交えながら振り返った。各所で、代表曲『夏だね』を始めとした楽曲をライブ演奏したシーンも紹介。小学生からの衝撃的なお礼のコメントを受け、前田は「一番盛り上がったのが、AKB48の『ヘビーローテーション』」と苦笑いだったが、こういうときこそ「曲の良さ、音楽の力を知る」と、話した。
 放送中には、この日、気仙沼に行っていたお笑い芸人のマギー審司を始め、復興FMネットワーク代表の今野雅光さん、前田らが被災地を訪問するなかで親交を深めた宮古市の佐々木一光さんと電話をつなぎ、トーク。話題は、復興の手順、各地の海辺エリアで持ち上がっているかさあげ問題、さらに震災の爪あとともいえるスポットがなくなることで、訪れる人が減って地域経済に打撃を与えている実情もリポートされた。気仙沼市街地に打ち上げられた共徳丸などはいい例で、安全性や被災した人たちの感情も慮っての正しい措置とはいえ、裏腹な現実に出演者は複雑な表情だった。

 ライブでは、TUBEが『青い悲しみの向こうに』『空と海があるように』を披露したほか、ジェロ&TUBEが『川の流れのように』、貴水博之&TUBEが『上を向いて歩こう』、キマグレンも『LIFE』をプレー。ラストは、ビビる大木らRESTART JAPANメンバーを含めた全員で『RESTART』を熱唱し、フィナーレを迎えた。
 もう3年、まだ3年。復興支援への想いは今後もつながっていく。