映画『サスペリア』の様式美を再現したイタリアンバール
昨年夏に新宿ゴールデン街にオープンした「CAMBIARE」は映画『サスペリア』のテイストがふんだんに盛り込まれたイタリアンバールだ。
『サスペリア』は1977年に公開されたホラー映画で70年代ホラーブームの火付け役ともなった作品。
店内は映画の舞台となった寄宿舎で使われているのと同じステンドグラス、床、主人公のスージー(ジェシカ・ハーパー)の友人オルガの部屋の壁紙、映画の後半に重要なアイテムとなる“青いアイリス” など映画の様式美を再現したたたずまい。
オーナー曰く、『サスペリア』のアーティスティックな世界観を再現していったら自然とこういうお店になったという感じ。
類は友を呼ぶとでもいうか、お客さんもホラー好きな人が集まってくるようで、初めて会う同士がホラー映画の話で花を咲かせることもしばしばとか。
映画関係者もこの店の存在を聞きつけ、昨年はホラー映画『ロード・オブ・セイラム』とコラボレーションし、タイアップメニューを期間限定で提供。最近では『サスペリア』を撮ったダリオ・アルジェント監督の新作である『ドラキュラ』ともコラボし、ドラキュラのラベルをしつらえた特製のフルボディの赤ワインを制作した。映画のサイトのトップページの思いっきり目立つところにお店のバナーが張ってあったので、映画からお店を知った人も多いようだ。
海外のサイトで紹介されたことから外国人のお客さんも多く、改めて、ホラーというか『サスペリア』という作品の根強い人気っぷりがうかがえる。
ノーチャージで1杯800円、ノンアルコールは600円。おなかを空かせて来た人にはピザがおすすめ。
映画のキャッチコピーは「決して一人では見ないでください」だったが、お店は一人でも大人数でも大丈夫だ。