伝説のアイドルが20年ぶりに夢の共演 大沢樹生

元・光GENJIの大沢樹生と諸星和己がタッグを組んだ映画『鷲と鷹』が公開される。大沢が企画、製作、出演のほか、大澤樹生の名前で初監督にも挑戦。監督として大変だったこと、作品に込めた思いとともに、諸星と20年ぶりに共演することになった経緯などを率直に語る。

 5月に公開される『鷲と鷹』は、俳優として活躍する大沢の初監督作品。テーマは“男同士の友情”。

「監督は人生の中で将来的にやってみたいなとは思っていましたが、それはまだ先のことだろうなと思っていたんです。その日が来た時のために、時間の使い方やお金の流れなんかを勉強することも兼ねて2本ほど作品をプロデュースするなど、準備はしていましたが、昨年今回のお話を頂いた時はあまりにも急だったので、ちょっとびっくりしてしまいました。オファーをいただいた時は特に悩まず即決でした。多少ひるみましたが、やらないという選択肢はなかったし、自分でも温めていた映画の企画が何本かあったので、すぐにやってみたいと。そして第一回監督作品ですから、ブレずにバシっとしたものを作りたいと思った。そこで選んだテーマが“男同士の友情”です。そこに薬物撲滅のメッセージなども込めました」

 監督の仕事は多岐に渡る。

「今回は企画、製作、出演、監督の4役と役者やスタッフのキャスティングをやらせていただきました。特に親分は、プライベートでも親しくさせていただいている(ビート)きよし師匠、大先輩で可愛がっていただいているおりも政夫さん、アンチヒーローで極悪に徹していただいた菅田(俊)さんの3人にお願いしたのですが、三者三様で、自分の中のイメージにぴったりでした。そして自分の相方となるダブル主演のもう一人の役者は、どなたと組めばお客様に説得力をもっていただけるか、面白がっていただけるかと思って考えていたら、突然諸星さんがひらめいた(笑)。私が光GENJIをやめてから、会うことはもちろん、一切連絡もとっていなかったので、共通の知り合いだと思われる人たちに電話をかけまくって、番号を調べて、その場で電話しました。“久しぶり。これから映画を作るんだけどどうですか”って(笑)。そのあと、日を改めて会いに行って、正式に受けていただきました。20年ぶりっていうのも特に何も感じず…。基本、お互いあまり変わってないから(笑)。それに昔話をするより、これから先の映画の話がメインだったので、いたって普通でしたよ」

 昔話はあまりしなかったという大沢だが、ファンにはちょっとしたお楽しみも。

「2人でローラースケートをするシーンがあるんです。これは私が脚本の室賀(厚)さんにお願いして入れてもらったんですけど、別にキャッチボールでもなんでも良かったんですよ。幼なじみの2人が一緒に遊んでいた思い出という設定ですから。だったらローラースケートだなって(笑)。ストーリーの中で浮かないようにうまく入れて下さいとお願いして、ほんと自然な感じにしてくださったので、ファンの方へのプレゼントテイクになったんじゃないでしょうか(笑)」

 正義感あふれる刑事鷹村に諸星、そして鷹村の幼なじみで極道になった鷲尾を大沢が演じる。

「本が出来上がった当初は、自分が刑事の鷹村をやろうと思っていたんですが、諸星さんのイメージを踏まえて、逆なんじゃないかって思い、この役に落ち着きました。諸星さんは、クールな極道役は絶対照れると思う(笑)。その点、僕はそういう役を何度もやっているので、照れないで演じられますから。それに彼は実生活では結婚していないので、劇中でさせてあげようと(笑)。田中律子さんがすごく魅力的な奥さんを演じてくださったので、感謝しています。自分で言うのもなんですが、キャスティングは結構ハマったなと自負しております(笑)」

 監督は大変だったけど、充実した撮影期間だったとも。

「限られた撮影期間で、無駄な時間は使えませんから、助監督や俳優さんから質問や相談があった時には、ハッタリでも即答しなければならない。予算も時間も少ない中で、決してこなすことなく、ワンシーンをこだわって撮りたかったので、かなり短期集中でやりました。一番大変だったのは、最後のアクションシーン。オールアップの日だったんですけど、そのシーンだけ役者やスタッフに徹夜をさせてしまった。それまで基本的には夜10時ごろには終わるようにしていましたが、迫力のある場面にしたかったので、4カメ体制で時間をかけて撮らせてもらいました。全部終わってみて、こんなに夢中になれた撮影期間ってなかったなって、すごい充実感と同時に疲労感もすごかった(笑)。機会があれば、また挑戦してみたいです。シリーズ化とかされたらいいですね(笑)。今回の作品は誰もが楽しめるエンターテインメントに仕上がっているので、ファンの方はもちろん、男性の方にも気楽に見て楽しんでいただけると思います。ぜひたくさんの方に、見ていただきたいですね」
(本紙・水野陽子)

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『鷲と鷹』5月24日(土)より全国順次ロードショー!
新宿ミラノで初日舞台挨拶決定!

【公式HP】http://www.washitaka-movie.com/http://www.washitaka-movie.com/
企画・宣伝:オールインエンタテインメント