『印象派 NEO vol.2−灰かぶりのシンデレラ−』6月12日開幕 夏木マリ&西島千博
それは慣れ?昔から?
西「そういうのってなにが起きてもトライする精神力が必要なので、割と勇気のいることなんです。だけど僕の場合、なんでもやってみようっていう興味のほうが先に立っているので、大丈夫ですね。むしろ、新しいものを生み出す力というか、そういうことを日々繰り返しながらやっていけることを楽しみにしているっていう感じです」
夏「きっとそういう人じゃないと“出ましょう”って言ってくれなかったと思う。怪しくて(笑)」
西「(笑)」
夏「“何やるんだよ?”って話になっちゃうもんね」
西「そうですね。不安があったらできないですね」
夏「でも割とコンテンポラリーの世界ってそういうことは多いですよね」
西「そうですね。何が起きるか本番まで分からない、というときもありますよね。舞台に行って、ああやっぱりこうしようとかあるじゃないですか」
夏「ありますね」
西「“イメージがちょっと違ったから、こう変えていい?”みたいな。ダンサーは“えっ?”てなるけど、“いやいや絶対こっちのほうがいいんで”って、その場で変えちゃう場合があるんですよ。通してみたときに、“やっぱ違うな〜”って」
夏「環境のせいにしてはいけないんだけど、稽古場と劇場の環境が違うとそういうことがありますよね。稽古場では天井が低くて、劇場に行くと天井が高い。劇場のプロセニアムで見た時に、“これじゃないわ”というときはありますよね」
西「舞台に上がった時に差を感じますよね。だから舞台で1週間稽古ができたら全然違いますよね」
夏「そんなのやってみたいね〜(笑)」
西「贅沢なプランですけど」
夏「蜷川幸雄さんはさいたま芸術劇場では、劇場で稽古するんです。稽古初日が本番みたいなものですから、すごくいい作品になる。でも稽古が大変。常に本番みたいなものだから」
西「贅沢ですよね」
夏「贅沢ですよ。歩幅が全部分かるし、奥行も全部分かる」
西「空気を動かす感じとか」
西島のファンにとっては今までにない西島を見ることができそうだ。
西「多分そうなると思います」