W杯ブラジル大会開幕 熾烈な戦い続くグループリーグ 悲願のVへブラジル順調
サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会が6月12日(日本時間13日)に開幕。現在、熾烈なグループリーグの戦いが繰り広げられている。
開幕戦では開催国のブラジルとクロアチアが対戦。ブラジルが3−1で勝利を収めた。
クロアチアは前半11分、左サイドからオリッチが入れたクロスがブラジルのDFマルセロの足に当たり、そのままゴールへ。ブラジルは大会第1号ゴールがオウンゴールという史上初の珍事でリードを許す。
「マラカナンの悲劇」のリベンジという使命が課せられたブラジルはプレッシャーからかいまいち流れをつかめない。守勢に回る時間が続き嫌なムードが漂うが、この窮地を救ったのは22歳の若きエース・ネイマールだった。
前半29分、中盤でボールを持つと、相手DFのタックルをかわしてからゴール右隅、GKの手の届かない絶妙の位置にミドルシュートを決める。後半26分にはペナルティーエリア内でクロアチアのロブレンにフレジが倒されPKを得る。ネイマールはこの重圧のかかるPKもあっさりと決め2−1と逆転。ブラジルは終了間際の46分にオスカルが追加点を決め試合を決めた。
今大会の判定の基準となる開幕戦に笛を任されたのは日本の西村雄一主審、相楽亨、名木利幸両副審の3審判。日本人が開幕戦を担当するのは初めてだ。
結局、試合の行方を決めることとなったPKの判定については世界中で大きな論争を呼んだ。
確かにロブレンの手はフレジの肩をつかんでいた。しかしフレジが故意に倒れたようにも見えなくはない。
試合後、クロアチアのコバチ監督は「誰がみてもファウルではない。あれがPKならバスケの試合だ。ばかげている。審判に問題があった」と激怒した。