夏フェス特集 2014 夏の週末は音楽漬け!
いよいよ夏フェスシーズンの本格到来だ。7月に入ると毎週末、日本のどこかで音楽フェスティバルと名のつく大規模音楽イベントが開催される。そこで、本紙は読者の夏フェスへの意識アンケート調査を実施。気になる夏フェスについて聞いた。
夏フェスと呼ばれる野外での大規模音楽イベントは、日本の夏を象徴するイベントとして定着した。国内外からアーティストが集結するフジロックフェスティバルやサマーソニック/ソニックマニア、日本を代表するロックアクトやアーティストが集まるロックインジャパンフェスティバルといった巨大フェス、1週間にわたって渋谷をジャックするa-nation、大人をより意識して構成されたものなど、多種多様だ。
それにともなって、フェスティバルに参加する人数も年々上昇傾向。スタート当初は、シリアスな音楽ファンのためのイベントという印象が強かったが、今では夏祭りや花火大会を見に行くような気楽なノリで楽しむ人も増えている。ここ最近、それぞれのフェスで来場者人数が上昇傾向であるのも、こうしたライトなフェスファンが増えているというのが大きな要因になっていると思われる。
本紙が行った『夏フェス特集アンケート』(4月10日〜6月23日)によると、読者のなかで、夏フェスに行ったことが「ある」と答えた人は67%、「行ってみたいと思っている」という人も5%いて、夏フェスに対してポジティブな意見を持っている人が多かった。今年も多くの読者がフェスティバル会場に足を運び、お気に入りの音楽や新しい音楽に出会いながら、音楽漬けの週末を過ごすようだ。
家族に優しい夏フェス。
同じアンケートで、「誰と参加しますか?」という設問もしてみた。「友人」が約40%、「恋人」が14%、「職場や学校の仲間」と「SNSなどを介しての友人」がそれぞれ3%と、趣味や楽しさを分かち合える人と楽しむ人が大部分を占めた。そして、19%が「1人で参加」。この数値を見ると、一緒に行ってくれる友人がいない、友人を誘いづらいと悩んでいる必要はまったくなさそう。
2番目に多かったのが「家族」だった。近年の夏フェス会場では、小さな子供を連れて参加するオーディエンスをよく見かけるようになった。それぞれのフェスの開催回数が2ケタに達するなかで、フェスファンが子供を持つ年代に至ったということがその理由といえそうだ。それにともなって、各フェスでは子連れでの参加者が楽しめる要素を取り入れる傾向が強くなってきている。例えば、フジロックフェスティバルでは、家族をサポートする施設を提供している。子どもたちが楽しく遊べる
KIDSLANDは自然に感謝しながら「自分の意志で遊べる」場所で、子供用のアミューズメントやオムツ交換所・授乳所などがあり、森のプレイパークにはターザン・チャレンジなど楽しい手作り遊具が用意されている。サマーソニックでは、東京会場に限り、幕張メッセエリアにキッズエリアを設けている。また、家族で楽しめることが特徴のひとつであるワールドハピネスでは、親子チケットを設定。さらに託児所(3カ月〜就学前が対象)も設置している。有料で予約制になるが、これも音楽好きの家族にはうれしい施設だ。Slow Music Slow Live‘14 は、ベビーカーを並べてライブを楽しめるベビーカー席を用意。チケット料金とは別にベビーカースペースの料金が必要、それぞれ1台までと制限もあるが、心地よい環境でライブが楽しめるようになっている。
また、「家族」の括りは必ずしも子連れだけではない。読者のなかには、母を連れて参加した人も。「母を連れて行ったら、喜んで毎年夏が近づくと今年は誰が出るの?と聞いてきます。年に一度の親孝行なんでしょうか」と、微笑ましいコメントを寄せてくれた。
お気に入りなアーティストのライブを見るために、夏のメインイベントして、家族サービスや親孝行で。思い思いのアングルから楽しめる夏フェス。今夏こそ参加してみたいという人は、次のページを参考に。アンケートの「2014年夏に参加を予定しているフェスティバルは?」の結果からベスト8を紹介している。
さあ、あなたはどれに参加する?