業界最大のタブーからあなたと家族を守る
『「外食の裏側」を見抜くプロの全スキル、教えます。』著者:河岸宏和
食のプロや業界関係者の間で「食品業界を知り尽くした」と言われる男が外食、中食産業の衝撃の「裏側」を暴露。ファミレスや居酒屋、回転寿司などのチェーン店に覆面調査に行き、リポートした結果なども掲載。例えば、某大手ファミレス・チェーン店のハンバーグにはリン酸塩、植物性蛋白、PH調整剤、乳化剤、着色料、グルタミン酸ソーダなどが入っているという。ビーフ100%と言いながら、ほかの肉も混ぜられているかも知れないと指摘し、さらに植物性タンパクを入れ、かさ増しし、そのせいで白っぽくなったものを着色料で肉の色に近くしていると言う。読んでいるだけで気分が悪くなってしまいそうだが、確かにコンビニ弁当のラベルを見ると、著者が指摘したようなものがたっぷりと…。コンビニ弁当などの場合は表示義務があるが、外食や中食ではそうはいかない。大手ファミレスや居酒屋では、専用のセントラルキッチンに食材が集められ、下ごしらえされ、加工調理し、各店舗に半調理済みメニューが運ばれている。それを各店舗で温めたり、解凍したりするだけで提供している。サラダなどは、カットしてから使用するまでに時間がかかるため、次亜塩素酸ソーダの液で洗浄・殺菌されたカット野菜を使用している店も多いとか。読後、外食や中食のメニュー選びが劇的に変化するだろう。ちなみに、「いい店」「おいしい料理」紹介や見分け方も解説しているので参考にしてみよう。
【著者】河岸宏和【定価】本体900円(税別)【発行】東洋経済新報社