脱力を極めるとこうなるのか、名は体を表すのか…劇団「あひるなんちゃら」
三鷹市芸術文化センターでは若い劇団を抜擢した『MITAKA“NEXT”Selection』という名物企画があるのだが、今年は『あひるなんちゃら』というちょっと異色の劇団が登場する。“名は体を表す”とはよくいったもので、ここの劇団の雰囲気はというと…。
「大学の大先輩が初めて見に来てくれた時に“笑えるオリザ”って言ってくれたんです。映画関係の人だったんですが、いいキャッチフレーズ出すなって思いましたね。さすがにそれは使えなかったですけどね」と語るのは主宰で作・演出の関村俊介。
ものすごく力が抜けた芝居をする。
「アート系のお芝居が好きじゃないんです。よく分からないから。雰囲気だけすごそうで、普通に退屈じゃないかとか思うんですよ」
で、今回のお話は?
「劇団員である根津と篠本が兄妹役で、その部屋にいろいろな友達がやってきて…というお話です。まだ試行錯誤中です。来る友達が男だけのパターンと女だけのパターンのWキャストでやります」
チケット代は2000円。最近の舞台では破格に安い。
「いや〜単純に2000円くらいじゃないの?って。僕自身、3000円を越えたら見に行かないというスタンスなので」
最後に何か言っておくことあります?
「シチュエーションコメディーだと思って来たんだけど笑えなかった、という人がたまにいるんですが、そういうものではないですから、そこ期待されても困るんです。ただ面白そうなことを書いているだけなんで。うちは伏線とかはありますが、ちゃんと張ってませんし、全部回収しませんし…。だから“あれはなんだったのかな?”って、分かりにくいって思う人もいるみたいです。あんまり一生懸命見ちゃうと損するところもあるみたいなので気をつけてください」
本物の脱力系なのだ。
【日時】9月6日(土)〜15日(月・祝)【会場】三鷹市芸術文化センター 星のホール(三鷹)【問い合わせ】三鷹市芸術文化センター(TEL:0422-47-5122[HP]http://mitaka.jpn.org/geibun/[劇団HP]http://www.ahirunanchara.com/)