自然体で見せる、新しい岩ちゃん! 岩田剛典

新ドラマ『ディア・シスター』に出演

EXILE、そして三代目J Soul Brothersのメンバーとして活躍する岩田剛典が、この秋、新しい挑戦をしている。16日にスタートするドラマ『ディア・シスター』(フジテレビ系、木曜午後10時〜)で、徹底的に片思いするスケートボーダーを演じる。「これまでのイメージを変える作品」と、意気込む。

 初回まであと1週間を切った、ある日の早朝。岩田剛典は都内のスケートパークにいた。ドラマ『ディア・シスター』の撮影。指導を受けながら、真剣なまなざしで撮影に臨んでいた。

 映画、舞台、ドラマ。これまでも演技の経験はある。とはいえ、連続ドラマにレギュラー出演するのは初めてだ。
「まだ完成したものを見ていないし、自分のお芝居を見るのが恥ずかしい部分があったりするぐらいなので、まだなんとも言えないですけど、応援してくれているみなさんが僕に抱いているイメージがすごく変わるくらいの作品、新しい一面を見せられると思って、撮影に臨んでいます」

 自由奔放で天真らんまんな妹と真面目で不器用な姉が、互いを補い合いながら生きていくラブコメディー。岩田は、石原さとみ演じる妹・美咲に片思いし続けている櫻庭永人を演じる。
「美咲にとって永人は女友達みたいな存在なので、美咲のテンションに合わせて少し声のトーンを高くするだとか、リアクションをちょっとオーバーにするだとか、普段の自分にちょっと足す、そんな感じで撮影に臨んでいます。でもそれ以外は、本当に自然体です。寝起きで現場に来てそのまま撮影しちゃうみたいな感じで、EXILEや三代目のキメキメとはまったく違う(笑)。キメキメなイメージをぶっこわしたいんです」

 永人は、プロスケートボーダーを目指しているという役どころ。この日の撮影シーンも、大会に備えて黙々と練習をしているというシーンだった。
「若者が純粋に夢を追う、漠然とした夢ややりたいことを突き詰めて仕事にしていきたいと突き進んでいく。なんか、すごく昔の自分と重なるんですよね。僕は、純粋にダンスで生活していきたい、将来を作っていきたいっていう思いがあって、今こうやってお仕事をさせていただいているんですけど、大学時代には、新宿の安田生命ビル、今は損保ジャパンビルですけど、あの前でずっと練習してたんです。僕のダンスの原点というか、NAOKIさんに会ったのもあの場所でした。出会ったその日にダンスバトルして、仲良くなったんですよね。ダンスをする人にとっては聖地ともいえる場所なんで、どこどこのダンサーが陣取ってるからあっちでやろうとか、場所の取り合いとかもあったりして(笑)。こういうスケートパークも同じなんじゃないかな。練習する場所なんだけど、そこで仲間と出会ったりする。同じ夢を持ってたり、生活習慣が似てるメンツが集まったりして、そこからいろんなところに広がっていくんですよ」

 自分自身の経験や夢を追っているときの心情、それらが演技に投影されることもありそうだ。
「あるかもしれないですね、漫画チックなキャラクターというわけでもないですし、僕はできるだけ“ほぼ自分でやりたい”っていう考え方でこの役に臨んでいるんです。作り込んだ感じのお芝居というよりは、これ、芝居なの?って言われるくらいが、一番いいことじゃないかなって思いますし。だから、演じてるのかなってぐらいの素(す)で演じられたらなと」
 オンエアを控え、撮影も、演じる岩田のテンションも上がっていく。

「EXILE、三代目メンバーもすごく楽しみにしていてくれるんです。この話が決まった時も“ヤバイね!”って言ってましたし(笑)。EXILEのメンバーなんて、予告編見たよとか声もかけてくれて。僕自身も楽しみにしているんです。もちろん、プレッシャーも感じています。三代目として活動するのはもちろんですけど、EXILEのメンバーにならなければなかった話だと思っているので、今できる形でグループはもちろん、僕を導いてくれたHIROさんに恩返しできるように頑張りたいですね」

 ところで、ヤバイといえば、共演者の石原さとみ。彼女の魅力って……。
「ヤバイですね(笑)。監督からも、もっともっと日々、美咲のことを好きになっていってくださいって言われているんで、そういう自分になろうって意識してます。石原さんって、演技しているときも、そうでないときもあのままなんです。テレビで見たあのまんま。場も和ませてくれて、本当に素敵で、共演して助けられているところが多いです。本気で片思い? うーん、撮影期間中はそれぐらいの気合で臨んでいいと思います。オス!(笑)」 (本紙・酒井紫野)