今日も食べ過ぎ東京グルメ探偵 炉端美酒食堂 炉とマタギ(八丁堀)

おいしいものがあると聞けば、調査に行かずにはいられない「東京グルメ探偵」。メタボを気にしつつも食べ過ぎてしまうのがたまにキズ。さて、今日のタレコミは…?

 今回のタレコミは、探偵が愛してやまないジビエのお店。キジ、鴨、鹿、猪などなど野性味あふれる肉たちはたまらんぜよー!というわけで、“猟師は鹿を撃つ〜、パンパンパン、パンパンパン〜”(与作のメロディーで)と熱唱し(心の中で)、スキップで八丁堀方面へ。

 店内はオープンキッチンを囲む感じでカウンターとテーブル席が。山小屋風の内装が探偵のジビエ心をこちょこちょとくすぐる。まずは肉!と思ったのだが、「12月限定メニュー 豆乳飛鳥鍋」の文字が。豆乳にも目がない探偵は取り敢えずビール!ではなく、いきなり鍋!をオーダー。出てきた鍋には、ほろほろ鶏がゴロンゴロンと入っていて、ほかに白菜、水菜、奈良漬けも。なんでも飛鳥鍋は奈良の郷土料理で、本来は牛乳を使うらしい。しかしここでは、野菜と鶏にまず鰹出汁で下味をつけ、それを豆乳クリームと低脂肪豆乳の2種類のプレミアム豆乳にオン! 分離しないように、ベシャメルソース仕立てで作られた豆乳という名の温泉に、ほろほろ鶏が気持ちよさそうに浸かっている…。湯気の向こうに見える幸せの風景が探偵の心を優しく溶きほぐしてくれる。野菜と鶏から出る出汁とプレミアム豆乳が深い味わいを与えてくれ、たまにコリッとした食感の奈良漬けが味をひきしめてくれる。コクがあるのに、あっさり。なんとも不思議な食感だが、ほんとにそうなんだもん! ほろほろ鶏もみっちりと詰まった肉質に、滋味あふれる味と歯ごたえ。もう、お腹の中からポッカポカ。そんな鍋をペロリと平らげたら、お次は「蝦夷鹿のもも肉の炉端焼」プリーズ。低カロリー、高タンパクそして鉄分豊富な鹿肉は、女性にも人気。外はしっかり、中はしっとりと炭火で焼かれた肉は美しいの一言。じっくりと時間をかけ焼くことで水分を出しているので、肉の味自体が濃厚だこと。焼いた味噌や塩をつけて食べてもおいしいけど、探偵はあえてそのまま肉の味を堪能した。山の神様、今日もお恵みをありがとうございます。これでしばらくは元気でいられそうです。思わず祈る探偵だった。と、泣きながら感謝を捧げていると、先ほどの豆乳鍋にごはんとチーズがインされ、リゾットに! きゃー、締めの炭水化物は別腹。豆乳出汁自体が、煮詰まって濃厚になっている上に、チーズがとろけてマジうまいっす。ちょっと和風のリゾットは今まで体験したことのない味。また、新潟県魚沼産の川魚も大人気ということなので、次回はぜひそちらもいただこうっと。野性味たっぷりのマタギ料理が食べたい時は要チェック!な店に認定!

炉端美酒食堂 炉とマタギ 八丁堀店
【住所】中央区八丁堀4-13-7【TEL】03-3553-3005【営業時間】17〜23時30分【定休日】日祝