葛西がW杯最年長優勝記録を更新

レジェンド はやはりレジェンドだった。目標は大昌を越え札幌五輪!?

 レジェンドはまだまだ健在だった!!

 ソチ五輪ラージヒル銀メダルの葛西紀明は11月29日、ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ男子個人の第3戦(フィンランド・ルカ)に出場し、合計272.2点をマーク。スイスのシモン・アマンと同点で優勝を分け合った。この優勝は自身のW杯最年長優勝記録を42歳5か月に塗り替えるもの。

 ちなみにアマンは33歳。

 葛西は1回目145メートルの最長不倒をマークし、トップに立った。2回目は風に恵まれなかったものの、ベテランらしいテクニックで131.5メートルまで距離を延ばし、アマンを抑えた。

 優勝を確認した葛西は「やったぞ、レイチェル!」とカメラに向かって絶叫。

 ちなみにレイチェルというのは2月に結婚した怜奈さんの呼び名。

 五輪での活躍以降、一気に注目度が高まった葛西。講演やイベント出演などさまざまな行事で多忙を極め、今シーズンはコンディションに不安を抱えながらのスタートだったが、本番には体調を整えてくるあたりはまさにプロフェッショナル。

 2018年の平昌五輪での金メダルを目標とする葛西。「頑張ってほしいが、さすがに…」と思っていた人も多いだろうが、今回の優勝をみると葛西ならやってのけるかもしれない、という期待はふくらむ。なんせ、地元北海道の札幌市が2026年の冬季五輪に立候補したことで葛西の目はすでにそちらに向いているのだから。

 今年話題になった言葉に贈られる「2014ユーキャン新語・流行語大賞」が1日発表されたのだが、「レジェンド」がトップテン入り。これは葛西、ゴルフの青木功、プロ野球の山本昌投手の活躍によるもの。

 文字通り「生きる伝説」として、スキー界ばかりでなく、日本をも引っ張っていってほしいものだ。