イタリアで最後の土台作り中!地味な生活を送っています 山本耕平
オペラ界の新星と注目を集めるテノール歌手の山本耕平。先日、アルバム『Mi manchi(ミ・マンキ)』をリリースし、CDデビューを果たした。
「アニメの『ジョジョの奇妙な冒険』で歌わせていただいた『Il mare eterno nella mia anima』、人生の節目となるところで歌ってきた『フェデリーコの嘆き 歌劇〈アルルの女〉より』であるとか、自分でクラリネットを演奏している曲もあって、これまでの人生を凝縮したようなアルバムです。タイトルは“あなたがいなくて寂しい”という意味で同名の曲のタイトルをそのままつけたのですが、収録曲すべてがそれぞれ“ミ・マンキ”を表現しているように思います。オペラファンの方、そうでない人も手に取っていただけたらうれしいですね」
2009年に奨学金を得てイタリアへ。現在も日伊を行き来し生活する。
「朝起きて、少し勉強して、先生のところに行って指導を受ける。帰宅して、復習する。イタリアではそんな毎日の繰り返しですごい地味な生活をおくっています。というのも、イタリアでの時間は、これから歌い続けていくための最後の土台づくりの時と考えているからです。もちろん歌い続ける限り一生精進は続けるんですが、歌の技術を磨くことだけに集中できる時間は今しかない」
一転、日本での時間はきらびやかだ。年末年始もカウントダウンコンサート『東急ジルベスター・コンサート』、『NHKニューイヤーオペラコンサート』(1月3日)に立て続けに出演。2月にはオペラ『リゴレット』も控える。
「テレビ放送もありますから、幅広い方に見ていただけるチャンス。気負わずに、いつものように歌おうと思います。見ていただいた方が、生(なま)はどうなんだろうって劇場に足を運んでもらうきっかけになったらうれしい。やっぱり、生で聞いていただいてこそだと思うので」
アルバムは、キングレコードより発売中。3000円(税別)。アルバムおよび最新の情報は公式サイト(http://yamamotokohei.jp/)で。