NOMANが”盟友”寺崎破りKrush−65kg級王座獲得

 立ち技格闘技「Krush」恒例の正月の昼夜興行「Krush .49&50」(4日、東京・後楽園ホール)の夜大会「50」のメーンで行われたKrush−65kg級タイトルマッチは王者・寺崎直樹と挑戦者NOMANという“盟友”同士の対戦となったが、NOMANが2−0の小差の判定で勝利を収め、第3代王座に就いた。

 2人は過去2回対戦し、NOMANが2連勝。2回目の対戦の後、ともに練習する仲となった。しかし前日計量時の会見で「安い友情ドラマにするつもりはない」とNOMANが語った通り、2人は激しく殴り合う。一進一退の攻防の末、結末は判定に委ねられた。ともに延長戦を想定して判定結果を待ったが、読み上げられた瞬間、寺崎はヒザから崩れ落ちた。

 NOMANはマイクを握ると寺崎を称え、そして「宮田さん、僕を拾ってくれてありがとうございます。DTSの会長、僕を拾ってくれてありがとうございます。(山本)元気さん、いつも練習ありがとうございます」と自身のKrush参戦に尽力してくれた関係者らへの感謝の言葉を口にした。

 HIROYA、野杁正明はもちろん、海外にも強豪がそろうこの階級。試合後と翌日の会見でも「このままでは勝てない。もっと練習しないと」「素直にうれしいと喜んでいる暇はない」などと何度も口にしたNOMAN。ベルト誕生以来、誰も防衛に成功したことがないというジンクスをNOMANは破ることができるだろうか。

 また「50」では11月の卜部弘嵩との防衛戦の前に負傷しベルトを返上した前−60kg級王者の大月晴明が復帰戦に臨んだ。壮絶なダウンの奪い合いの末、レオナ・ペタスを判定で破り、会場を沸かせた。

 昼大会「49」のメーンでは−67kg戦で渡部太基がKrush復帰後2連続となるKO勝利を収め、Krush −67kg級王者・牧平圭太への挑戦を表明。一夜明け会見でも「いつでもいい、すぐやりたい」と引き続きアピール。

 宮田充Krushプロデューサーも「挑戦者にふさわしい。資格は十分」としており、今後の展開に注目が集まる。