人気トークライブから生まれた「読書で賢く生きる。」ための一冊
トークライブハウス阿佐ヶ谷ロフトAの人気イベント「ビジネス書ぶった斬りナイト」をきっかけとして一冊の本ができた。それが『読書で賢く生きる。 ビジネススキル探しを超えて』(KKベストセラーズ)。著者はネットニュース編集者の中川淳一郎、編集者でライターの漆原直行、著作家・ブロガー・投資家・経営者の山本一郎の3氏。
「ビジネス書ぶった斬りナイト」というのは漆原氏の著書である『ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない』をきっかけに2012年に第1回が行われ、現在8回を数える人気イベントだ。三者三様それぞれの見方で語る本、読書へのこだわりが半端なく、そこから派生する深いうんちく、トークライブならではの裏話など盛りだくさん。
著者の一人である中川氏はこの本について「本、新聞、雑誌をオワコンという人もいますが、そんなことは決してありません。特に書籍、読書から得られる知識・見識、ノウハウといったものはビジネスのみならず、人生を生きていくうえでとても重要なものだと思います」と語る。
3人それぞれの読書術やオススメ本とその理由などが書かれているのだが、常人にはなかなか考えつかないことばかり。
「読み方は人それぞれなので、僕たちのような読み方を真似することはないと思います。自分でもできそうなことからやってみてはどうでしょう。あと最後に、ただ“売らんかな”のビジネス書なんかにはだまされないようにしてください、ということは言っておきたいですね」
テーマは読書なのだが、それを越え読み進めるうちに論理的な思考法といったまさに“賢く生きる”ために必要なことが身につく内容。ビジネス書を読むくらいならこちらを読んだほうが腑に落ちるのは間違いない。
5月11日には「ビジネス書ぶった斬りナイト9(仮)」が開催。本では書ききれなかったこと書けなかったことが語られるので、その前に予習で一読しておきたい。
【定価】本体815円(税別)【発行】KKベストセラーズ