4・19修斗 環太平洋ウェルター級戦で松本が新王者に!太尊は初防衛失敗

 プロフェッショナル修斗公式戦「SHOOTO GIG TOKYO vol.19」が18日、東京・新宿FACEで行われた。
 メーンでは環太平洋ウェルター級チャンピオンシップが行われ、王者・太尊伸光が松本光史を挑戦者に迎え、初防衛戦に臨んだが、3-0の判定で敗れ、王座を明け渡した。
 太尊は昨年、王座を奪取した佐々木信治戦以来、約1年ぶりの試合。松本は今年1月に久々に修斗に復帰し、藤巻優から一本勝利を収め、今回の挑戦にこぎつけた。2人の勢いの差が試合にも出てしまった。
 松本は終始、太尊にプレッシャーをかけ続け、ローキックからタックルでペースを握る。太尊は当たれば一発KO間違いなしのブーメランフックを放つが、やや大振りとなってしまい、松本をとらえられない。3Rには松本が右フックで太尊をぐらつかせ、グラウンドで上を取るやパウンドであわやKOの場面を演出。太尊もゴング間際に体勢を入れ替えフロントチョークの体勢に持ち込むが時すでに遅し。30-29、30-28、30-27の3-0で松本が判定勝利を収め、新王者に輝いた。
 松本は「もうひとつの山がある。修斗のてっぺんに立ちたい」と世界王座への意欲を口にした。

 セミファイナルでは、タイトルマッチに先駆け、ウェルター級の注目の一戦「川名雄生vs藤巻優」戦が行われ、川名が3-0の判定で勝利を収め、修斗デビュー以来4連勝を飾った。
 川名は得意のタックルで試合をリードするも、藤巻はコーナーを巧みに利用し、テイクダウンを許さない。倒されても、コーナーを使って立ち上がる。川名の攻撃をしのぎながらも藤巻は随所でヒジを放ち、川名を削る。川名は2Rに右側頭部から出血するも、無尽蔵のスタミナで果敢に攻め続け、2R、3Rとテイクダウンからのパウンドの連打で確実にポイントを稼ぎ、判定勝ちを収めた。
 川名は「藤巻選手はこれまで戦った中で一番強かった。最近、天狗になっていたので、鼻を折られた」と反省の弁。
 松本は藤巻から一本勝ちを収めており、川名としては自らも一本を取っておきたかった試合ではあったが、4連勝でタイトルを狙える位置に来た。太尊の巻き返しも必至で、ウェルター級戦線も盛り上がりを見せ始めた。