大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)
第37回 子供が喜ぶことをしたい
ゴールデンウイークですね。『キキマス!』もゴールデンウイークムードで、4日、5日と放送がお休み。こどもの日にちなんでというわけでもないんですが、僕がやっている「キッズジャイアン」について話したいと思います。
「キッズジャイアン」というのは、DJ ダイノジでやっているパーティーのひとつです。タイトルの通り、子供も親も一緒に踊ろうよっていうことを意識したものです。子供の好きそうな曲をかけるっていうのもあるけど、ダンスを簡略化してみんなで踊ります。例えば、『恋するフォーチュンクッキー』のダンス。フリを完コピしてみんなで踊るのもいいんだけど、「そこはいらない!」と振り付けをシンプルにして一緒にやってみる。阿波踊りの踊り方を紹介してから「今日はこれを、ものすごい速さでやります。高速阿波踊り、できるかー!」と、すごい早い曲に合わせて踊らせる。みんな、大喜びです。
最初は3年ぐらい前になるのかなあ。DJイベントに遊びに来てくれている子のなかに保育士さんがいて、「ぜひ、幼稚園に来てください」って言われたんです。幼稚園っていうと漫才っていう訳にも行かないし、DJだろうって。子供たちが好きな曲とかを散りばめたようなセットを持っていったんですが、すごい踊るんです。最後には手作りの金メダルをくれて……おじさん、感動しちゃった。子供が喜んでいるって純粋な快楽ですよ。それが、すべてのエンターテインメントのもとだろうと思ったし、だからこそ子供が喜ぶものを作らないとって思いました。それまではお金でしか考えなかったような僕が、そんな気持ちになるやり取りができたことは大きかったですよ。ここから始まって、復興地……僕は被災地ではなくてこう呼ぶんだけど、そこでも子供たちと踊りました。町のお祭りにも呼ばれたときは漫才もさせてもらうんだけど、最後に「じゃあ、ちょっと体を動かしましょうか」って、子供たちはもちろん、おじいちゃんやおばあちゃんも踊りましたね。おもしろかったなあ。
選曲がカッコいいとか、テクニックがすごいとか、DJダイノジはそういったDJとは違います。DJがものすごくしゃべって、みんなで盛り上がって、一緒に踊る。パーティーもそういう雰囲気。僕らがDJをやってるのって、漫才やコントをするのと同じように、僕らの一つのネタであり、“芸”なんだよなあ。それをどんどん伝えていけたらいいのに。
「キッズジャイアン」は、今は呼ばれてやるスタイルですけど、定期的にやっていきたいと思っています。昼間のライブハウスとか、ショッピングモールとか、みんながふらっと来て楽しめるようなところでやりたい。そのためには、僕らはこういうこともできるよって、大地さんと僕がアピールしていかなきゃいけないと思っています。近々では、「Goody’z DANCE&MUSIC 2015」っていう5月23、24日に静岡の東伊豆町で開催される野外イベントでやります。僕たちの出演は23日です。お時間のある人はぜひ、来てほしい。イベントはもちろん、東伊豆も楽しいと思うしね。
さて最後に、今週の『キキマス!』ですが、6日からスタートします。駒沢オリンピック公園で行われている「肉フェス」の会場から公開生放送です。これは、僕も楽しみだなあ。