中村倫也「エロしかない映画です」
80年代伝説のキング・オブ・エロ漫画「やるっきゃ騎士(ナイト)」が、2015年にまさかの実写映画化。エロで頭がいっぱいの主人公・誠豪介を実力派俳優、中村倫也が熱演。
「情報解禁した時、ツイッターがすごかったですね。“なぜ、今?!”みたいな(笑)。周りの大人がザワザワしていましたけど、僕自身は生まれる前の作品なので知りませんでした。でも実際原作を読んで、すごくピュアなスケベで、ピュア・エロス漫画の礎を築いた作品だと思いました」
スカートめくり、ブルマ女子に興奮、女子風呂のぞきなど昭和感漂うエロが満載。
「今は携帯でエッチな動画がいっぱい見れちゃう時代ですからね。スカートめくりをして女子のパンチラに興奮するなんて今の10代の若者からしたら逆に新鮮だと思います(笑)。僕自身はスカートめくりが嫌で、幼稚園のころから、やっている子がいたら止めていました。“君たちやめたまえ!”って(笑)。それが24年も経って、こんなにめくるなんて…。ほんといい思い出になりました。成仏できます(笑)」
中村演じる豪介は、エロいながらも学園を守るために、立ち上がる熱い男だ。
「豪介は、言っていることはバカなんですが、筋は通す男です。彼なりの筋があって、そこからは外れない。正義感よりスケベがちょっとだけ勝っちゃってる人間ですが、その狭間で揺れている、そういう相反するものを持っているとても振り幅の広い魅力的な男だと思います」
この映画の楽しみ方は?
「男性は、いい料理を味わうように見ていただければ(笑)。まず目で楽しみ、そのあと耳で楽しみ、最終的に味を想像して楽しんでいただく。五感で楽しめる映画です。また女性には、“男って馬鹿だな”って思ってもらえれば(笑)。ファーストシーンの“なんだこれ感”が、慣れてくると、その壮大な成長ストーリーに巻き込まれていきます。でも見終わって1時間ぐらい経って、ふと冷静になった時に、 “エロしか言ってなかったな”っていうことに気づいてもらえたら本望ですね(笑)」