KEY WORD で見るニュース 2015.5.8〜2015.5.21
ヴィクトリアマイル
東京競馬場で行われる競馬の4歳以上牝馬のGⅠレース。距離1600メートル。第10回となる今年は17日に行われ、5番人気のストレイトガールが1分31秒9で優勝し、GⅠ初勝利を挙げた。レースは最低人気の18番人気のミナレット(江田照騎乗)が大逃げ。直線で先行していた12番人気のケイアイエレガントがミナレットを差したところをストレイトガールが差し切り、5番→12番→18番人気の決着で3連単が2070万5810円というGⅠ史上最高配当に。
首相在職1242日
安倍晋三首相は20日で在職日数が第1次政権(平成18年9月〜19年9月)を含めて通算1242日、祖父・岸信介氏を超えて戦後6位となった。第1次政権では、閣僚が不祥事で次々と任期中に辞任、交代し、自身の体調不良も重なって、わずか366日で退陣。第2次政権では高い支持率を背景に、安保法制や農協改革など重要課題を動かしている。また秋の自民党総裁選で再選の公算が大きく、次の任期では憲法改正を見据えているとされる。
首相は16日には「祖父も安保改定、年金制度、最低賃金制度などさまざまなことを成し遂げた。何日間在籍したかではなく、国民に約束したことを実行していくことが求められている」と語った。
旧3級品たばこ
「エコー」「わかば」「ゴールデンバット」「しんせい」「ウルマ」「バイオレット」といった安い紙巻きたばこのこと。たばこの葉は、かつては品質により1〜3級に分類されており、その当時の名残。品質が悪いことから売れ残りを避けるため、たばこ税が低く設定されたことから、値段も安く、人気も高かった。旧3級品に設けられているたばこ税の軽減措置が来年4月以降、段階的に縮小・廃止され、増税になるため、日本たばこ産業は値上げを検討中。この旧3級品はニコチン度も高く、いわゆる「キツイ」たばこということもあり、健康志向の強まった時代には「ハイライト」や「セブンスター」といった後発の銘柄に押された時代もあったが、昨今のたばこ税や消費税の増税で、低価格という特徴に人気が集まり、26年度の国内たばこ販売ランキングでわかばは6位、エコーも7位と、上位を占めた。
スポーツ庁
スポーツ振興などを一元的に担うスポーツ庁の設置法が13日、参院本会議で全会一致により可決、成立した。文部科学省の外局として10月1日の発足を目指す。2020年東京五輪・パラリンピックに向けた選手強化や、スポーツを通じた地域振興などに取り組む。政府は初代長官に民間人を起用する方向だ。
初代長官について、任命権を持つ下村博文文科相は「スポーツに精通し、リーダーシップとガバナンス能力を備えた人材から選ぶ」と表明している。政府内には「女性がふさわしい」との声があり、女子マラソン五輪メダリストの有森裕子氏(48)らを推す声がある。Jリーグ創設に貢献した日本サッカー協会最高顧問の川淵三郎氏(78)の名前も挙がっている。
イルカの追い込み漁
世界動物園水族館協会(WAZA、スイス)が4月21日付で、日本動物園水族館協会(JAZA)の会員資格を停止した。理由は一部の水族館が和歌山県太地町の追い込み漁で捕獲されたイルカを購入していることとなっている。JAZAは会員に加盟継続の投票を行い、20日にその結果を発表。継続意見が多数となり、今後は追い込み漁でのイルカ入手をやめることなどをWAZAに報告した。追い込み漁は日本の伝統手法で、法的にも問題はない。WAZAから除名されると、海外との動物のやり取りに支障が生じることから、加盟継続の意見が多数を占めたとみられる。