京都市とエイベックスがタッグ
公式アプリ『Hello KYOTO』を共同開発、地域活性化へ!

 京都市とエイベックス・ミュージック・クリエイティブ株式会社が19日、地域活性化や京都ブランドの向上を目的とした相互連携協定を締結、千代田区で調印式を行った。相互協定締結の狙いについて、門川大作京都市長は「寺社については知られているけれど、若者に人気があるところなど奥深い魅力は京都市民にも知られていなかったりします。本アプリで、若者文化や想像力、あらゆる京都の魅力を伝えたい。観光立国日本のためにもなると思う」と期待を寄せた。

 同日、取り組みの一環として共同開発した京都市のポータルアプリ『Hello KYOTO』をリリース。行政や生活、イベントや観光、写真、災害時の情報まで、さまざまな京都の情報を集約・提供するもので、旅行者はもちろん、市民にも有用なアプリといえそうだ。

 公開されたコンテンツのなかには、京都の写真を広く募集する『京都市写真館』、京都を愛する気持ちがあれば誰でもデジタル市民になれる企画、クイズ、京都の世界遺産修復のためにクラウドファンディングを使って寄付を募る『文化遺産保全プロジェクト』など、バラエティーに富む。また、誰でも簡単に利用できる無料の「KYOTO Wi-Fi」への接続方法の案内もある。海外からの観光客が増加するなか、日本における無料Wi-Fiについては、そもそも環境が整っていなかったり、利用するために登録が必要、登録の仕方が複雑など、さまざまな問題を抱えているのが実情。本アプリは、状況改善の一歩となりそう。コンテンツは4言語で提供されるが、際限なく増やしていくことが可能だという。

 アプリは、エイベックスが自社が抱えるアーティストの情報発信などで培ってきたシステムを応用したもの。システムの提供だけでなく、今後も同社が蓄積してきたマーケティングデータやノウハウについても京都市と共有して、情報発信やコンテンツを開発、アプリそのものもアップデートしていくという。

 アプリは、App StoreやGoogle Playで配信中。無料。