ジーコ氏が次期会長立候補表明 現会長に辞意撤回の噂

 汚職事件に揺れる国際サッカー連盟(FIFA)は11日、新会長を選ぶ臨時総会の日程を決める臨時の理事会を7月20日にスイス・チューリヒで開催すると発表した。臨時理事会では会長選挙を行う臨時総会の日程を12月から来年2月までの間で決めるほか、組織改革なども議題とするとしている。

 FIFA改革をめぐっては、ドイツ・サッカー連盟のニースバッハ会長が10日に10項目の改革案を発表。各国協会が1票ずつ持つ現在の会長選の仕組みを変え、各協会の「規模や競技力」に応じて票数を割り振るよう訴えた。

 10日には元日本代表監督のジーコ氏がブラジルのリオデジャネイロで記者会見し、次期会長選への立候補への意欲を改めて表明したが、出馬条件の規定が変わらなければ立候補は難しいとの考えも示し、「今の規定では(選出される)可能性は皆無だ」と述べた。現行規定では出馬には加盟5協会の推薦が必要となる。

 一方で欧州連合(EU)の欧州議会は11日、ブラッター氏の即時辞任と暫定会長の選出を求める決議を採択。特に法的な拘束力があるわけではないことから、この採択についてはブラッター会長は拒絶。

 そんななか15日には英スカイスポーツがブラッター会長が、辞意を撤回して会長職にとどまる可能性があると報じるなど混迷は続くばかりだ。