大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)
第44回 カミさんは「知らない」
骨折しました。先日、豊洲にあるフットボールパーク「MIFA」の1周年を記念したフェスにDJで呼んでもらったんですが、自分がDJをしているときに、Mr.Childrenの桜井さんが出てきてくれて一緒に『innocent world』を歌ったんですよ。それに興奮しちゃってジャンプしたら、着地に失敗。みんな心配してくれます。『キキマス!』でニッポン放送に来てもね、「足、大丈夫ですか〜」って声をかけてくれる。痛みでいうと、痛風のほうがずっと痛いですけどね。
骨折したことを笑ったカミさんですけど、動けないこともあって、いろいろやってくれるんですが、がく然としたこともあってね。…連れ添って10年になるけど、この10年ってなんだったんだって。7日の放送を聞いてくれた方は思い出してください。僕、怒りをぶちまけてたでしょ。
なぜそうなったかというときっかけは、SUBWAYのサンドウィッチの話でした。カミさんはSUBWAYの新作が出ると買ってきてくれるんですけど、そのサンドイッチにオリーブとピクルスが入っていたんです。僕はいつもオリーブとピクルスは抜いて作ってもらっているっていうことに、カミさんは気づいてなかったんです。男の勝手かもしれないけどさ、10年も一緒にいるんですよ。理解してくれてるって思ってたのに。そしたら「知らねえよ、黙って食べろ」だって。
どん兵衛もそうです。骨折した僕にカミさんが作ってくれた、どん兵衛。アゲが上にありました。僕はずっと、アゲを底に潜らせて麺を5回転ぐらいしてすべて行き届かせたうえで、どん兵衛を食べてきたんです。でも、カミさんはそれも知っていてくれなかった。このショックたるや…。それならリクエストしようって思ったら、今度は、後のせサクサクの天ぷらを沈めようとしてました。これは、暴挙ですよ。
この問題について言えば、番組でも言った、みかんの缶詰のシロップ問題もありますよ。冬場はね、みかんを食べ終わったあと、みかんをむいて入れるんだけど、そのみかんを取りに行っているわずかの間に捨てられてました。これは戦いですよ。この話をしたら番組の男性スタッフには、炭酸水を入れてジュースにするなんて人もいましたよ。うれしかったですね。ここにも侍がいるって。
ところで僕はどうかって? もちろんカミさんが何をどう食べるのが好きか、把握しているつもりですし、理解しているつもりですよ。10年一緒にいますから。まあ、1人で立ち飲みに行っている時は僕の知らない顔なんだろうけどね。