ハリルホジッチ監督”50人中11人怪我”の状況に「?」

 サッカーの「東アジアカップ2015」(中国・武漢 8月2~9日)の日本代表メンバー(SAMURAI BLUE)23人が23日、発表された。
 都内のJFAハウスで開かれた会見ではヴァイッド・ハリルホジッチ監督がスクリーンを使い一人ひとり選出理由を述べながら発表。
 今大会は国際Aマッチデーではないことから海外組は招集できず、国内組のみ。国内組にとっては絶好のアピールのチャンスとなる。
 初選出はDF米倉恒貴(G大阪)、遠藤航(湘南)、MF武藤雄樹(浦和)、FW倉田秋(G大阪)の4人。
 大久保嘉人(川崎)、豊田陽平(鳥栖)は招集されなかった。
 今回は事前に50人の予備登録リストを発表していたのだが、その中の11人が怪我をしてしまった状況について監督は「全体の20%というのはちょっと多い。なぜこんなに頻繁に怪我をするのか」とコンディションの整わない状況に不満げな表情を見せた。
 また29日にJリーグの試合があることから国内で合宿をする時間がなく、中国へ飛んでからの31日と8月1日に練習を行い、2日の北朝鮮戦に臨むという強行日程には「1週間ほどトレーニングする時間が欲しかった」と問題提起した。
 6月に行われたW杯アジア2次予選のシンガポール戦で多くのチャンスを作りながら得点ができなかったことに触れ、「A代表でしっかり得点できる選手、リーグ戦で25~30点を取れる選手、強豪国を相手にしても点を取れる選手」を見つけることが急務であることを繰り返した。
 そのうえで選手起用に関しては「できるだけ多くの選手を使う。特に中盤と前線は頻繁に変えないといけないのかなと思っている」と語った。
 トレーニング不足、酷暑、劣悪が予想されるピッチコンディションと悪条件が重なったが、「トレーニングができないこと、(現地の)グラウンドが悪いことについては試合前には言い訳をする。しかし、試合の後にはそういう言い訳はしない」と語り、「大事なのは結果。できればカップを持って帰りたい」と優勝を目標に掲げた。

〈東アジアカップ2015 日本代表〉
▼GK
東口順昭(G大阪)
西川周作(浦和)
権田修一(FC東京)
▼DF
水本裕貴(広島)
丹羽大輝(G大阪)
槙野智章(浦和)
森重真人(FC東京)
太田宏介(FC東京)
米倉恒貴(G大阪)
藤春広輝(G大阪)
遠藤航(湘南)
▼MF
柏木陽介(浦和)
武藤雄樹(浦和)
山口蛍(C大阪)
米本拓司(FC東京)
谷口彰悟(川崎)
柴崎岳(鹿島)
▼FW
興梠慎三(浦和)
倉田秋(G大阪)
永井謙佑(名古屋)
川又堅碁(名古屋)
宇佐美貴史(G大阪)
浅野拓磨(広島)