来秋開幕バスケ新リーグの最終階層分け決定
バスケットボールの新リーグ「ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ」(JPBL)が8月29日、都内で会見を開き、来年秋に開幕する新リーグの最終決定した階層分けを発表。これで参入する45チームがすべて出揃った。
7月30日には先行して20チームの所属階層を発表しており、今回発表されたのは残る25チーム。
1部はレバンガ北海道、日立サンロッカーズ東京、横浜ビー・コルセアーズ、新潟アルビレックスBB、富山グラウジーズ、滋賀レイクスターズの6チームが追加され、全18チーム。
2部は岩手ビッグブルズ、パスラボ山形ワイヴァンズ、サイバーダインつくばロボッツ、群馬クレインサンダーズ、東京エクセレンス、アースフレンズ東京Z、信州ブレイブウォリアーズ、西宮ストークス、広島ドラゴンフライズ、島根スサノオマジック、熊本ヴォルターズ、大分・愛媛ヒートデビルズ、レノヴァ鹿児島の13チームが追加され、全18チーム。
3部は埼玉ブロンコス、東京海上日動ビッグブルー、東京サンレーヴス、東京八王子トレインズ、金沢武士団、ライジング福岡の6チームが追加され、全9チームとなった。
この日は合わせて、日本のプロスポーツリーグでは初の試みとなる3地区制(東・中・西)の導入が発表された。3地区制は1部と2部で採用される。
また昇降格制度も導入。今のところ、1部・2部間では2チームを自動昇降格、1チームを入れ替え戦で決定。2部・3部間でも詳細は検討中ではあるが、入れ替えを行う予定だという。これで下位争いも熾烈を極め、消化ゲームが軽減される。
川淵三郎チェアマンは「中国・四国・九州に1部のチームがないのは残念。最後まで地域性にはこだわったが、我々が高いハードルを設け、そのハードルを越えられないのに越えているクラブを差し置いて、地域性を第一に考えることは問題があるということで、今回は地域性を第一に考えることはできなかった。そこはちょっと残念な気もするが、一生懸命頑張って1部に上がってくることを心から願っている」と話した。
会見にはチームがある全国各地のメディアが駆けつけ、発表を固唾を飲んで見守った。質疑応答では多くの質問が飛んだが、川淵氏は「質問は時間がなくても全部受けよう」と会見時間を大幅に越え、上位の階層に残れなかったチームの地元メディアの質問にも一つひとつ丁寧に答えた。そのなかで、文字通り苦渋の決断の中での階層分けであったことがうかがえた。