エネルギー業界の最大級イベント『Gastech Japan 2017』開催へ

 グローバルの天然ガス・LNGのサプライチェーンなどのエネルギー関係者に向けた業界最大級の国際イベント『Gastech Japan 2017』が2017年4月4〜7日に千葉・幕張メッセで日本初開催される。1日に都内で開催発表会が行われ、その詳細が発表された。

 このGastechは1972年にロンドンで誕生して以来、エネルギー業界を代表する国際会議に成長。18カ月ごとに世界各地で開催されている。4日間の会期中にはカンファレンス、展示会、国際会議などが行われ、2万人以上が参加する。

 日本は先進国の中でもエネルギー自給率の低い国のひとつで、国内で利用するエネルギーの原料となる石油や天然ガスの多くを外国からの輸入に頼っている。

 また2011年の東日本大震災以降は今年8月の九州電力の川内原発再稼働まで原子力発電所の稼動もストップし、火力発電によって不足分の大半をカバーしてきた。この間、原発の再稼働問題とともに温室効果ガス削減問題、化石燃料輸入におけるコスト問題など、さまざまな観点からエネルギー問題が議論されてきた。

 この日の発表会ではプロジェクトディレクターの古谷充弘氏が「なぜGastechを日本で開催するのか? そのビジネス機会とは?」というテーマでイベント開催の意義を説明、国際エネルギー機関(IEA)前事務局長でGastech Japanのコンソーシアムチェアマンを務める田中伸男氏が「東アジアのエネルギー安全保障と天然ガスの役割」というテーマでスピーチを行い、同イベントが日本で行われる意義を強調した。