Krush.58 石川直生が引退セレモニーで現役選手に熱いエール

 立ち技格闘技『Krush.58』(13日、東京・後楽園ホール)で石川直生(青春塾)の引退セレモニーが行われた。

 石川は試合時のガウンとコスチュームでリングインすると刀に霧吹きをするパフォーマンスも披露した。ライバルとして同時代を戦った山本真弘、梶原龍児らが花束を渡す。

 マイクを握った石川は最後に「15歳でキックボクシングを始めて20年以上続けられたのはみなさんのおかげです」として父や母、関係者、ファンに感謝の言葉を述べた。そして「現役で活躍している選手のみんな、悔しい思いや負けたりして自分を卑下したくなるような時もあるかもしれない。将来性が無いとか食っていけないとか言われることもあるかもしれない。だけど俺らのやっている仕事は誰かの人生を大きく変えるくらい、すげえ価値があるんだよ。だから今の苦しみは将来の自分、そして誰かの生きる力や勇気になっていくから、これからも誇りを持って戦い続けてください」とメッセージを送った。そして「もし生まれ変わることができるなら、キックボクサーになりたいと心から思える20年間でした」と締めくくった。